4人家族、8年で2200万貯めた37歳「本気の投資法」 子どもがいながらできる「無理のない資産形成」

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夫婦2人とも浪費家ではないとはいえ、時にはいろいろとお金を使いたくなることもあるだろう。そんな中でかんすけさん一家が節約生活を無理なく続けられているのは、夫婦でお互いの目標を共有して同じ方向を向いていることが大きいそうだ。

目標は2つある。1つ目は家族旅行だ。

「わが家は夫婦2人とも旅行に出かけるのが好きですし、子どもも楽しんでくれるので、家族旅行のためにお金を貯めようという目的を共有しています。年2、3回くらいのペースで出かけるので、その楽しみのために頑張れています」

旅行に関しては、今なら全国旅行支援を活用したり、仕事のシフトを調整して割安な平日に出かけたりと抑えられる部分は節約しているが、基本的に行きたいことややりたいことを重視してお金は惜しまずに使っている。家族4人、1泊2日や2泊3日で、1回の旅行の予算は10万円くらい使っているそうだ。

もう1つの目標は、かんすけさんの「将来セミリタイアしたい」というものだ。

「今の仕事はシステムエンジニアということもあって、繁忙期は毎日帰宅が22時以降になります。また、休日・夜間などもシステム障害で突発的に仕事をせざるを得ない時もあります。家族との時間をもっと取りたくて、45歳くらいでのセミリタイアを目標に投資や資産形成をしています」

お金を使うこと
倹約家のかんすけさんが「お金を使うこと」の一覧。かんすけさんはTwitterインスタでも情報発信をしています(図表:「倹約家パパの資産形成術」より)

2200万円を貯めた「資産形成術」

現在、かんすけさんの手取り年収は約560万円。副業収入などはない。生活費は手取り月収の約30万円でまかない、ボーナス(約200万)や住宅ローン控除による所得税の還付金(約40万)等の臨時収入をすべて貯蓄に回す形で家計運用している。

年額にすると生活費360万、貯蓄200万強の内訳だ。臨時収入が多い年はさらに貯金額が増え、8年で2200万円貯めることに成功した(※資産2200万円には一部、投資によって増えた「含み益」を含む)。

セミリタイアの目標のために、2200万の資産は計画的に運用している。1年間の生活費にかかる金額を目安に、そのうち380万円は貯金で確保したうえで、それ以外のすべてを投資に回して資産形成に取り組む。

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