「学校に行きたくない」原因は気象病かもしれない 曇りや雨の日に「頭痛」がひどくなる子ども
まず、親が気象病持ちの場合、その子どももかなりの確率で気象病の症状が出ることがわかっています。親に限らず、近親に1人でも天気の影響を受けやすい体質の人がいましたら、その可能性があるといえます。子どもといっても年齢は幅広いですが、10代で気象病に苛まれている子どもたちは、実は5歳ぐらいのときから頭痛が出ていたりします。
ただし、幼児や小学校低学年では痛みの症状をハッキリと表現できません。それくらいの子どもたちは、お腹が痛い、調子が悪い、眠たいなど頭痛とは一見関係のないことを言い、その多くが体全体の不調をうったえています。
幼稚園や小学校に行きたくないと理由もなく駄々をこねるようなことがありましたら、子どもの不調が天気に影響されていないか注意深く観察してみてください。とくに自分も似たようなタイミングで体調を崩すのであれば、気象病の可能性を疑ってみるべきでしょう。
睡眠がしっかりとれているか
不調をうったえる子どもを観察するうえで注意しておきたいのが、睡眠がしっかりとれているかどうか。
いまでは、小学生のスマートフォン所持率が50%を超えているといわれています。夜、布団の中に入ってスマホをいじったり、眠くなるまでゲームをしていたりしませんか? ギリギリまでチカチカしたものを見ながら眠ると睡眠障害が起きやすくなります。調べてみて驚きましたが、気象病の症状をうったえる子どもたちの多くが睡眠障害を併発していました。
私の患者さんでも、「よく眠れない」という発言をする子どもが少なくありません。まずは何時に寝て、何時に起きたのか。私は気象病を疑って来院した子どもには、睡眠日誌をつけてもらうことからはじめています。
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