AI生かしたiPhoneの「声を分離」機能が超便利 ユーザー自身が発した声と周囲の騒音を分ける

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通話中に、電話がいきなり切れてしまった経験はないだろうか。電波の状況が悪化して切断されてしまう場合もあるが、それまで普通に会話ができていたのにもかかわらず、プツッと電話が終了してしまったときには、誤操作も疑ったほうがいい。iPhoneは、通話中にサイドキーを押して画面ロックをかけると、通話を終了する仕様になっているからだ。

しかもサイドキーは、電話の際に片手で持ったとき、ちょうど人差し指が当たる位置にある。画面を見て、何らかの操作をしているときには押しやすいが、ついつい本体を握る手に力をこめると、間違って押してしまいやすい。意図的に利用する際には便利な機能ではあるものの、誤操作が多いときには、この機能を無効にしておいたほうがいい。

この設定は、「設定」アプリの「電話」ではなく、「アクセシビリティ」の中にあるため、見落としやすいのが難点。「アクセシビリティ」は、元々、体が不自由な人などがそれぞれの人の状態に合わせてiPhoneを使いやすくするための機能だが、実験的な機能が隠されている場合もある。ここで、通話を画面ロックで終了しないようにすると、うっかりサイドキーを押してしまってもそのまま話し続けることが可能になる。

「設定」の「アクセシビリティ」にある「タッチ」の中の「ロックしたときに着信を終了しない」をオンにすると、画面ロックで通話を切断しないようにすることが可能だ(筆者撮影)

設定方法は次のとおりで簡単だ。まず、「設定」アプリで「アクセシビリティ」を開き、「タッチ」を選択する。このメニューの下のほうに、「ロックしたときに着信を終了しない」という項目があることがわかるはずだ。標準では、このボタンがオフになっているため、オンに変更すればいい。

ただし、この設定を有効にしていると、画面にロックがかかった状態で、着信を拒否する手段が増えてしまう。ロックがかかったiPhoneに電話がかかってきた場合、サイドキーを押すと、通話を留守番電話などに飛ばせるからだ(未契約の場合は電話に出られないメッセージが流れる)。

このようなときには、「あとで通知」をタップすれば拒否することが可能だが、「リマインダー」アプリに登録され、折り返しを促される。着信時に電話を拒否する操作が変わってしまうトレードオフがあることは、覚えておくようにしたい。

しつこい非通知電話はネットワーク側で遮断

迷惑な営業電話や、たびたびかかってくる間違い電話を取るのは、時間の無駄になる。着信音が鳴って、取りかかっていた作業を中断したり、その都度相手に不要であることや、間違いであることを伝えるのは手間がかかる。また、中には詐欺のような犯罪もあるため、できるだけ知らない電話番号や非通知の着信は取りたくないという人もいるはずだ。このようなときは、iPhoneの着信拒否機能が活用できる。

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