AI生かしたiPhoneの「声を分離」機能が超便利 ユーザー自身が発した声と周囲の騒音を分ける

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いったんかかってきた電話を着信拒否にしたいときには、履歴の横の「i」マークをタップし、「この発信者を着信拒否」を選択するだけでいい。これで、端末側も着信拒否リストに、その電話番号を登録できる。また、非通知の着信をすべてまとめて拒否したい場合には、「設定」アプリで「電話」を開き、「不明な発信者を消音」をタップする。次の画面で「不明な発信者を消音」をオンにすると、非通知の場合に着信音やバイブが鳴らなくなる。

ただし、非通知の消音設定には限界もある。着信履歴には電話がかかってき記録が残るため、着信が多いとどうしても気になってくる。また、iPhoneの画面を見ているときに着信があると、非通知でも出られてしまう。逆に、相手が何らかの事情で非通知にしていることもあるため、非通知の迷惑電話だけをブロックしたい人もいるはずだ。筆者の場合、仕事の電話でかかってくる電話が非通知になる可能性もあるため、一律で拒否する設定をするのは難しい。

キャリア側の着信拒否サービスを利用する

キャリア側の着信拒否サービスは強力で、非通知でも電話番号ごとにブロックすることが可能。大手3社は「144」で登録が可能だ(筆者撮影)

このように細かな設定をしたいときには、端末側の設定ではなく、キャリアの提供する着信拒否サービスを使うといい。

ドコモは「迷惑電話ストップサービス」、auは「迷惑電話撃退サービス」、ソフトバンクは「ナンバーブロック」という名称で、いずれも非通知の電話を個別に拒否することが可能だ。ドコモは無料、auとソフトバンクは月額110円で同サービスが提供されている。

非通知と言っても、キャリア側にはどの電話番号から発信された電話かがわかるため、それを利用し、直前にかかってきた電話番号からの通話をブロックするというのが、その仕組みだ。

非通知の電話が無言電話だったりした場合に、これを利用すると、その相手からの通話だけを完全にシャットアウトできる。例えばドコモの迷惑電話ストップサービスの場合、電話を取ったあと、電話アプリから「144」に発信。ネットワーク暗証番号を入力したあと、ガイダンスに従って登録をする。他のキャリアも、手順は同じだ。

非通知以外の電話番号も、このサービスに登録することが可能。端末に履歴を残したくない人は、ネットワーク側で遮断してしまうのが正解だ。また、ウェブで個別に電話番号を登録したり、登録した電話番号を削除するといったこともできる。iPhoneの設定アプリではできない強力な機能なだけに、覚えておいて損はないだろう。

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石野 純也 ケータイジャーナリスト

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いしの じゅんや / Junya Ishino

大学卒業後、出版社の宝島社に入社。IT関連の雑誌、書籍を編集する部署で、数々のケータイ関連誌を立ち上げる。独立後は、ジャーナリスト/ライターとして、モバイルに関連した幅広い企業を取材。ウェブサイトや雑誌を中心に、執筆活動を行う。ネットワークから端末、コンテンツまで、モバイルに関する全レイヤーをカバーする。主な著書は『ケータイチルドレン』(ソフトバンク)、『モバゲータウンがすごい理由』(マイナビ)。iPhone、スマートフォン関連の解説書なども、多数手掛けている。

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