旅行に活躍「持ち物の位置わかるAirTag」がスゴイ スーツケースやパスポートに付けてみたら…

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AirTag(4780円)を純正のレザーキーリング(5580円)に入れ、鍵をつけた。紛失時に見つけやすくなるのでお勧めだ(筆者撮影)
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紛失防止タグとして、その性能が高く評価されているのがAirTagだ。同製品は、財布や鍵などにつけ、そのありかをiPhoneなどで探すことができるのが特徴。アップルが手がける魅力は、“ネットワークの広さ”にある。AirTagは、第三者のiPhoneなどの端末とBluetoothで通信し、その端末経由で自らの場所をサーバー上に登録する。ここまでは一般的なスマホ用の紛失防止タグと同じだが、アプリ不要でかつiPhoneが幅広く普及しているため、表示される場所の精度が驚くほど高い。なくしたものを見つけやすいのは、AirTagのメリットだ。

また、AirTagは、UWB(ウルトラワイドバンド)と呼ばれる超広帯域無線を搭載しており、対応したiPhone(SEを除くiPhone 11以降)を持っていれば、近くにあるときに見つけやすい。どの方向で、どの程度距離が離れているかが画面に表示されるので、カバンやジャケットのポケットに鍵を入れ忘れて、朝の出がけに見つからないときなどに重宝する機能だ。Bluetoothで接続できる距離にいれば音を鳴らすことも可能なため、なくしやすいものにつけておくことをお勧めしたい。

そんなAirTagだが、鍵や財布だけに入れておくだけではもったいない。工夫次第で、さまざまなものを見つけ出すことが可能になる。一方で、円安ドル高の為替レートも相まって、価格はApple Storeで1個4780円から。いろいろなものにつけたいと思っても、気軽に手を出すのは躊躇してしまうかもしれない。そこで今回は、AirTagの便利な使い方を紹介するとともに、割安な代替アイテムを紹介していく。

スーツケースやパスポートケースには必須

AirTagの強みは、iPhoneなどを経由し、その位置情報が登録されるところにある。日本では半数程度のシェアを誇る端末なだけに、そのネットワークはいたるところに張り巡らされている。実際、家族などにAirTagを持って移動してもらうとわかるが、「探す」アプリで位置情報を見てみると、その動きはかなり正確にトレースされている。iPhoneの普及台数という数の力を、探し物に応用したというわけだ。

iPhoneは日本だけでなく、世界各国で利用されている。AirTag自体もさまざまな国で販売されており、海外での利用も可能。国内利用だけにとどまらないのも、AirTagの魅力と言えるだろう。とくに、スリや置き引きなどが多い国や地域に行くような場合、AirTagは必携と言っても過言ではない。こうした犯罪の被害にあったときはもちろんだが、そうでないときでも旅行でAirTagが活躍する場面は多い。

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