親不在の「子どもひとり時間」危険を防ぐ5つのコツ 日本は「ひとりデビュー」が早い国だから…

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スマート・スピーカーのコミュニケーション機能をさっそく試してみました。いくつもの連絡の取り方があり、「呼びかけ」は子どもが応対しなくても家の音が聞こえる仕組み。つまり、子どもが家でテレビを見ているとその音がそのまま聞こえるイメージです。こんな機能があったなんてビックリ!! 今後はもっと使いこなしていきたいです。(写真提供:筆者)

ルールは子どもの成長に合わせてマイナーチェンジを

マンガで紹介した「ひとり時間のルールを作る」、どんなルールが必要なのかと迷う人も多いのではないでしょうか? これは、子どもの性格・年齢、住んでいる地域の治安、ひとり時間の長さ、家庭の方針、ひとりで公共交通機関を使うことがあるか、などで大きく変わるとは思うのですが、以下に参考までのルールを紹介します。子どもと話し合いながら決めて、子どもの成長に合わせてマイナーチェンジをしていくことをオススメします。

【ひとり時間のルール(参考)】
・人が来ても出ない
・ベランダに出ない
・キッチンのコンロと電子レンジは使わない
・友達を家に入れない
・友達の家に行くときは必ず事前に相談
・YouTubeは見ない
・習い事などの帰りに寄り道をしない
・他人の家に勝手に入らない、触らない
・家の鍵を開けるときは、周りにあやしい人がいないか確認
・危険な場所に行かない(人が少ない、薄暗い、公園や駅の公衆トイレ)
・おこづかいを持ち歩かない(地域によっては、お金を持ち歩いてることがわかると狙われることもある。買い物したい場合は、事前に相談のうえ、必要な金額のみ持ち歩く)
・人についていかない(「知らない人についていかない」は子どもには判断が難しいし、知り合いだと偽って誘ってくることもあるので、判断できる年齢になるまではこのほうが安全)
・外で困ったらスーパーやコンビニの店員さん(そのお店の制服を着ている人)、駅員さんに相談する(念のため、親の連絡先と携帯番号のメモを持たせる)
・外で困ったら知り合いのうちに助けを求める(近所の友人知人で日中家にいる人がいたら、事前にお願いして緊急時の避難場所にしておくとベスト)
・電車通学の場合、改札では駅員さんにあいさつする(駅員さんが子どもの顔を覚えてくれて、困ったときに声をかけてもらいやすくなる)

子ども見守りのアイテムやサービスはまだまだあり、双方向音声機能付きの見守りカメラまであります。ペット用カメラにもそういったものがあり、カメラとスマートスピーカーを同時使用しているという話も聞きました。また、防犯専門会社も見守りサービスも展開していて、ALSOKなどは、万が一のときはガードマンがかけつける(!)という本格的な見守りも行っているそうです。

マンガで紹介した位置情報見守りサービス「otta」は、前述したようにまだ地域差があるのですが、自治体に導入をお願いしたり、PTAで導入することで、見守り力を上げる手もあるようです。このottaシステムは、利用する人が増えれば増えるほど、見守り力がさらにパワーアップする仕組みだそう。

子どもを狙った怖い事件はよく聞きますし、実際の犯罪の罰則の甘さに疑問を感じることも多々ありますが、その一方で、子どもを見守るサービスはどんどん進化している。不審者対応の情報も前よりも可視化されて情報共有が広がってきている。そこに私は希望を感じています。

どうしてもひとり外出・留守番をさせざるを得ないというご家庭は、ちょっとずつ時間を延ばしたり、実験をしながら、ご家庭に合った方法を探ってみてください。

というわけで、今回のつかれないヒントは……

子どものひとり外出・留守番に不安がいっぱい……

子どもを見守るアイテムやサービスは増えている。
家庭に合った方法を導入してみて。
この連載にはサブ・コミュニティ「バル・ハラユキ」があります。ハラユキさんと夫婦の問題について語り合ってみませんか? 詳細はこちらから。
ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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