「メタバース」が一瞬のブームで終わらなそうな訳 日本でも続々と大企業が参入を開始している

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メタバースはゲーム以外の世界にもひろがっている(写真:metamorworks/PIXTA)
昨今ニュースでよく聞く「Web3」「ブロックチェーン」「メタバース」などの言葉。しかし、「名前は聞いたことがあるけど、どんなものかはよくわかっていない」という人も少なくないのではないでしょうか。
そこで本稿では、メタバースやWeb3関連の法律の第一人者であり、『NFTの教科書』『NFTビジネス見るだけノート』など多数のNFT関連書籍を手掛ける弁護士・増田雅史氏が監修した書籍『いまさら聞けないWeb3、NFT、メタバースについて増田雅史先生に聞いてみた』より一部抜粋、再構成してお届け。「Web3の基本的な知識」についてつづったパートをご紹介します。

日本でも続々と大資本がメタバースに参入を開始

そもそも、メタバースへの関心は、Web3時代の到来に先駆けて生まれていました。2020年初頭に全世界的な規模で流行した新型コロナウイルスは、私たちの生活様式に大きな変化を促しました。

人と人とが実際に会う機会が減り、リモートワークが当たり前となった結果、オンライン会議が急速に浸透。巣ごもり需要によって、オンラインショッピングや動画配信サイトの売上が急増しました。そして、それ以前から起きていたDX推進の波とも相まって、企業のメタバースへの関心が日増しに高くなっていったのです。

世界のIT産業の中心であるアメリカでは、マーク・ザッカーバーグ率いるFacebookがVRゴーグル開発会社Oculus(オキュラス)を買収、2021年には社名をMeta(メタ)に変更して、本格的にメタバース事業に舵を切ることを表明しました。

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