昨今ニュースでよく聞く「Web3」「ブロックチェーン」「メタバース」などの言葉。しかし、「名前は聞いたことがあるけど、どんなものかはよくわかっていない」という人も少なくないのではないでしょうか。
そこで本稿では、メタバースやWeb3関連の法律の第一人者であり、『NFTの教科書』『NFTビジネス見るだけノート』など多数のNFT関連書籍を手掛ける弁護士・増田雅史氏が監修した書籍『いまさら聞けないWeb3、NFT、メタバースについて増田雅史先生に聞いてみた』より一部抜粋、再構成してお届け。「Web3の基本的な知識」についてつづったパートをご紹介します。
大企業や機関投資家から大きな注目を集めている「メタバース」。その世界は無限の可能性を秘めています。この記事では、メタバースの基本概念から魅力、注目を集めている理由、注意すべき点、さらには今後メタバースが普及するためのポイントを解説していきます。
VRゴーグルは必ずしも必要ではない
メタバース(Metaverse)という言葉が何を表しているのか、ご存じでしょうか。もともと、メタバースという言葉は、アメリカのSF作家であるニール・スティーヴンスンが書いたSF小説『Snow Crash(スノウ・クラッシュ)』(1992年刊)で使われた言葉です。
小説の中では、近未来の人びとがヘッドセットなどを装着して仮想空間にアクセスする姿が描かれ、スティーヴンスンはその空間を「メタバース」と名付けたのでした。
その後、メタバースという言葉は、老舗メタバース企業であるSecond Life(セカンド ライフ)の創業者、フィリップ・ローズデールや、VRゴーグルの開発会社Oculus(オキュラス)の創業者、パルマー・ラッキーらに影響を与え、現在では普通に使われる言葉となりました。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ビジネスの人気記事
ログインはこちら