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ビジネス #いまさら聞けないWeb3、NFT、メタバースについて増田雅史先生に聞いてみた

日本人はメタバースが起こす変化を知らなすぎる 私たちの日常と完全に融合する日が来る可能性も

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  • 増田 雅史 弁護士(森・濱田松本法律事務所)、一橋大学特任教授
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メタバースの魅力は私たちの右脳に訴えかける力を持っていることでしょう。VRヘッドセットを装着すると、360度全方位の映像と音響の中で、自分の周囲にあるものを立体的に捉えることができ、これまでのゲーム、映像作品やオンライン会議とは全く異なる刺激を受けることができます。

人間の脳は、左脳が言語や計算などの論理的思考を司り、右脳が空間認識、図形認識、音楽的な能力といった感覚面を司っていると考えられています。

私たちは普段のコミュニケーションでは、そのどちらの脳も使っているはずです。ところが、これまでのオンライン会議は、2Dの平面的な映像に加え、回線も決して速いとは言えないものであったため、ノンバーバル(非言語)情報がほとんど伝わってこず、リアルなコミュニケーションと同じとは言いがたいものでした。

しかし、メタバースには、従来のオンライン通信には欠けていたノンバーバル情報の伝達が期待できるのです。これによって、私たちはオンラインでありながら、現実にいる時と同じようなコミュニケーションがとれるようになるはずです。

そうは言っても、VR空間で長時間過ごすことは現実的ではないと考える人も多いでしょう。慣れないVR環境で「VR酔い」を経験することも。しかし、VRネイティブと呼ばれる世代が登場すれば、メタバースが私たちの日常と完全に融合する日が来るかもしれません。

クローズドメタバースの代表作は『あつ森』

メタバースには大きく分けてクローズドメタバースとオープンメタバースの2種類があります。

クローズドメタバースとは1社単独で構築され、そのメタバースだけで世界が完結しているものを指します。たとえば、ゲーム『あつまれ どうぶつの森』シリーズはクローズドメタバースの一種といえます。

もう1つが、オープンメタバースです。あるメタバースが他のメタバースやSNSやECサイトなどのサービスと接続されていて、相互運用性を持っているものを指します。

次ページが続きます:
【オープンメタバースは実現するのか】

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