ChatGPTを使いこなせない人と使いこなす人の差 対話型AIができること、できないことは何か

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クリエイティブな作業として多くの人が求めるもう一つのことは、対話の中からインスピレーションを得ることだ。つまり、AIとのブレインストーミングだ。とりわけ、問題を捉えたり、「よい質問」を考え出したりしてほしい。つまり、論文の「テーマ」を教えてほしい、あるいは、面接試験の質問を考えてほしいといったことだ。

マイクロソフトの検索エンジンBing(ビング)は、とくに求めなくても質問の候補を出してくれるので、一見すると、この要求に応えてくれるように思われる。

アイデアを生み出すのは人間

しかし、これは、うまくいく場合もあるが、いかない場合もある。漠然とした指示では、月並みな回答しか戻ってこない。「……について知りたい」と、詳しく限定する必要がある。だから、結局のところ、アイデアを生み出す基本的な作業は人間が行うことになる。

なお、メールなどの短い文章の校正は可能と述べたが、長い文章ではどうだろうか? 

文章を示して、「校正して下さい」と指示する。長い文章の場合は、うまくいく場合もあるが、いかない場合もある。動作が不安定になる場合もある。これができれば、音声入力で作ったテキスト(誤変換が多い)の校正に使えるのだが、現状では過剰な期待はできない。

なお、文章校正は、WordやGoogleドキュメントでもできる。私は、Googleドキュメントの校正機能が使いやすいと思っている。

同じことが、文語体と口語体の変換についてもいえる。うまくいく場合もあるが、いかない場合もあり、動作が不安定だ。

もうひとつ考えられるのは、書いた文章を評価してもらうことだ。

でまかせの俳句を評価してもらったのだが、「素晴らしい」と絶賛された。対話型AIは、批判力を持っていない。

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