最初に述べたように、対話型AIの出力内容は、間違っている可能性が高い。だから、データや資料そのものを教えてもらおうと期待しないほうがよい。
少なくとも、十分にチェックすることが必要だ。
対話型AIに期待できない第2は、アイデアそのものを考えてもらうことだ。
「……についてのアイデアはないか?」というような漠然とした指示では、ろくな答えは得られない。ごく普通に言われていることが出てくるだけだ。AIに創造を求めるのは、もともと無理なことなのである。
したがって、小説や映画の筋書きそのものを考えてもらうこともできない。「……の続編を書いてほしい」というような漠然とした指示では、実に陳腐な答えしか得られない。AIに小説を書かせるのであれば、人間が詳細に筋書きを考える必要がある。
AIに期待してはならないもう一つのことは、健康に関するアドバイスだ。誤った回答を信じれば、命に関わりかねない。
AIに創造はできないが、知的作業の力強い手助けになる
多くの人は、対話型AIにクリエイティブな作業を求めようとしている。テーマだけ与えて論文を書いてもらうといったことだ。
これによって、手抜きができないかと期待している。しかし、すでに述べたように、AIは、この要求には応えてくれない。これは、もともと無理な要求なのだ。
だから、以上で述べた使用法のうち、「価値が高い利用法」として述べたことをいかに開拓できるかが重要だ。
結局のところ、「アイデアの発想」は、人間の仕事だという結論になる。ただし、AIはその仕事を補助してくれる。だから、決して無視したり排除したりしてはならない。
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