SDGsで「失敗する企業」「うまくいく企業」の境目 社会課題をビジネスで解決する「3つの柱」
社会課題をビジネスで解決することをこれまで考えてこなかった人にとって、社会課題は「数」や「範囲」が広すぎて、一体何から手をつければいいのかわからないものです。
しかし、一見手の施しようがない「社会課題」も実は、大きく分けるとシンプルに、次のたった3つしかありません。それが、「経済圏(Economy)」「社会圏(Society)」「生物圏(Biosphere)」の3つです。
例えば、SDGsの17個もある目標を通して示されている「解決すべき課題」=「イシュー」も、全て上記のように3つに分けられます。
数や種類が多すぎて手の施しようがない「社会課題」も、シンプルに、この3つの視点で捉えることで、解決すべき「コアイシュー」をあなたも発見することができます。
課題を分解し、空白の社会課題解決市場を発見する
社会課題を3つの視点でシンプルに捉えることができるようになったあなたが次にすること。それは、社会課題の「分解」です。
なぜなら、「社会課題」はいくつもの「課題」の集まりで引き起こされているからです。そして、分解するときにも、1つひとつの課題を3つの視点を使って順番に分解していくことで、より大きなソーシャルインパクトを生み出すことができます。「コアイシューは一体どこにあるのか」、そして「社会課題の全体構造はどうなっているのか」がハッキリとわかるようになります。
そうしてあなたが発見した「コアイシュー」は、まるでボウリングでセンターピンを倒してストライクを出すような影響力を持っており、まさに社会課題解決のセンターピンとも言えます。
そして、分解していくことで、「コアイシュー」と共にあなたが発見するのは、解決が必要とされているのに、まだ誰も解決策を供給できていない、空白の社会課題解決市場です。
社会課題をビジネスで解決する上で忘れられがちなのが、課題解決で生み出すことのできる「経済的メリット」です。なぜなら、社会課題の解決で利益を得ること、儲けることへの無意識下の心理的抵抗は、お金によいイメージを持っていない人ほど強く、経済的メリットに触れることを敬遠する傾向にあるからです。
しかし、この「ステークホルダーの経済的メリット」こそ、急成長してソーシャルインパクトを生み出している「社会課題解決型」にとって、実は極めて重要な鍵です。
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