SDGsで「失敗する企業」「うまくいく企業」の境目 社会課題をビジネスで解決する「3つの柱」
組み合わせの仕方は自由。あなたが解決する「社会課題」とまだ誰も組み合わせたことのない専門技術、テクノロジー、知識、ノウハウ、システム、ツールなどの「解決策」を、あなたが自由に「新結合」させることができます。
トーマス・エジソン(1847~1931)は、蓄音機や映写機をはじめ、私たちの暮らしを一変させるような1,300 にも及ぶさまざまな発明を後世に残した発明王として知られていますが、実は、そのエジソンですらゼロイチの発明はしていないと言われています。
例えば、「暗闇」という社会課題を劇的に解決した、長時間使える白熱電球は、「イギリスのジョゼフ・スワン(1828~1914)が発明した白熱電球」と「日本の八幡竹」(※京都の石清水八幡宮周辺に自生している竹)の「新結合」によって生み出され、世界中の人類に光を灯しました。
また、1908年に登場した自動車「T型フォード」は、「馬車」と「エンジン」と「大量生産システム」の「新結合」によって生み出され、世界の移動手段を一変させました。
そして、Appleが2007年に発表し世界に衝撃を与えたiPhoneも、すでに社会に存在していた電話、インターネット通信機、音楽プレイヤーの「新結合」によって生み出され、ライフスタイルやコミュニケーションの課題解決を根底からアップデートさせました。
今では社会のインフラとも言える革新をもたらしたソリューションも、これまで誰もしたことがなかった当時の「課題」と「解決策」を組み合わせた挑戦者の「新結合」によって生み出されています。
社会課題解決型は、「社会課題」と「解決策」をストックし続けます。なぜなら、「新結合」は「これまで組み合わせたことのない異なる要素」をあらかじめ知っているか、もしくは「新たに知る」ことではじめて起こすことができるものだと知っているからです。
そして、都合よく「新結合」を起こしたいタイミングで、すぐに最適な組み合わせを見つけられるようなものではなく、多くの場合、予期せぬタイミングで組み合わせを思いつくものでもあります。
つまり、普段からストックし続けていくことで、「社会課題」と「あらかじめ知っている解決策」の組み合わせ、「社会課題」と「新たに知った解決策」との組み合わせによって、「新結合」を生み出す確率を高めることができます。
3つ目の柱:スキルや経験よりも「情熱」
社会課題解決型としてあなたに最も必要なものは、スキルや経験よりも「情熱」です。なぜなら、たとえあなたが、スキルや経験がまだなかったとしても、人脈や資金がなかったとしても、専門的な知識が一切なかったとしても、「情熱」さえあれば、それらはすべて解決することができるからです。
巨大な社会課題解決市場の規模は、課題の解決を早急に求める人たちがどれだけ社会に溢れているかを表す規模だけでなく、ビジネス機会の可能性に溢れる規模であることは、ここまでに書いてきたとおりです。
しかし、もう一つ「社会課題解決市場」にあふれているものがあります。それは、あなたの成功を阻む「困難」です。
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