目の健康が気になる人に知ってほしい7つの真実 「緑のものを見る」「遠くを見る」は目にいい?

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目の健康
眼科医が目の噂にまつわる真実を話します(写真:ABC/PIXTA)
「緑のものを見る」「遠くを見る」のは本当のところ、目に効くのでしょうか? 慶應義塾大学医学部・眼科学教室の綾木雅彦医師著『視力防衛生活』より、日々の生活の中でできる「本当に目に効くコツ」を抜粋し、Q&A形式でお届けします。

「6メートル先を見る」クセをつけたほうがいい理由

Q 「緑色のもの」を見るのは目にいいですか?
A 精神面には○。でも目への直接の効能は期待しないで

これはあくまで心理面での効果の話。残念ながら、視力を回復してくれるわけではありません。

Q 「遠くを見る」と近視対策になりますか?
A 「6メートル先を見る」のは視力防衛効果があります

「読書や勉強、デスクワークなどで近いところを20分見たら、20秒、20フィート(約6メートル)以上遠くを見よう」

英語圏を中心に提唱されるのが、この「20×3ルール」です。目から30センチ以内の範囲を30分以上見続けると、近視が進行しかねません。

近くを見続けると、目のピントを調節する筋肉・毛様体筋が緊張して張り詰めたままになります。そんなふうに毛様体筋に負担がずっとかかると、目はだんだん次のように判断します。

「近くを見ることに適した目になったほうが楽だ」

すると、近視が静かに進むことに。ですから作業の合間に近くから目を離し、6メートル以上遠くを見て、毛様体筋の緊張をゆるめましょう。

Q 見る先が遠ければ遠いほど、目にいいですか?
A 6メートル以上は目にとって同じです

眺める先が遠いほどよいわけではありません。目にとっては6メートル以上は無限遠と同じようなもの。また、遠くを見るのは毛様体筋のストレッチが目的なので、眺める景色の美しさにこだわる必要はありません。

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