友だちを「推す活動」に若者たちがハマる深い理由 広がる「推し活」の知られざる変化

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事例1 ハートポーズ(オタク拒否ポーズ)

写真を撮る際に1人がグッドポーズ、もう1人がハートポーズをするというもの。

このポーズはアイドルオタクの悲劇によって生まれた。アイドルとの撮影会のときに、一緒にハートを作るポーズをしてほしかったファンが、それを推しに拒否されてしまったことが由来だ。

ネット上でこの悲劇がバズり、オタクたちがネタとして推しとの撮影会で意図的に同じような写真を撮ることがオタクの中で一般化した。

もともと、推しとしかできないポーズを友だちとすることで、日常ではできない推し活を堂々と楽しむことができる。また、友だちを推しに見立てるということで、友だちとの仲のよさアピールにも繋がるとしてZ世代で写真を撮るときの定番ポーズとなった。

事例2 本人在籍誕生日会

もともとは、アイドルの誕生日を本人がその場にいないにもかかわらず、ファンが勝手に祝うことを「本人不在の誕生日会」と称して楽しんでいた。

そこでは本人不在の代わりに、そのアイドルの写真やアイテムを並べて部屋を綺麗に装飾し、豪華さを演出する。多くの場合、ホテルを借りて行われるが、中には高級ホテルの一室を借りるファンもいる。

Z世代はそれを自分の友だちに当てはめ、同じように写真を並べたり装飾を行ったうえで、誕生日を迎える本人を招待し「本人在籍誕生日会」と称して祝う。

わざわざ場所をとり、装飾までこだわってくれるほど仲のよい友だちがいるというアピールにもなるとして人気となった。

交友関係の広さをアピール

事例3 友だちトレカ

友だちトレカとは、友だちのプリクラや証明写真をスマホケースに入れることである。

推しの写真を携帯ケースに入れることは元々推し活のトレンドとして定番化しており、推しの画像を入れるスペースが用意されたスマホケースなども商品として登場していた。

その推し活トレンドの影響で、余ってしまうことが多いプリクラや証明写真を活用し、友だちの写真を推し同様にスマホケースに入れ始めた。さまざまな友だちの写真をスマホケースに入れることで、交友関係の広さをアピールすることができる。さらに、友だちトレカを口実として余った写真を友だちにあげられるというところも流行のポイントである。

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