友だちを「推す活動」に若者たちがハマる深い理由 広がる「推し活」の知られざる変化

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事例4 アンパンマンこどもミュージアム推し活

今Z世代の間で「アンパンマンこどもミュージアム」が人気推し活スポットになっている。

SixTONESの髙地優吾さんはアンパンマン好きを公言していることもあり、推しの“幼少期懐古”をしたいというZ世代が多くいた。

また、施設内にある「バタコさんの手づくりハウス」では巾着袋やハンカチに刺繍を入れたり、好きなキャラクターや名前を入れたストラップを自分で作ることができる。推しのカラーで巾着袋を作ったり、推しの名前の刺繍を入れることができるとして、推し活スポットとして人気になった。

大学生にもなって、推しのために「アンパンマンこどもミュージアム」というのは恥ずかしいと思う人がいる一方、まるで幼少期のように楽しんでいる様子が羨ましいと感じるZ世代も多くいたようだ。そこであくまでも建前として「自分の幼少期懐古」という名目で友だちと「アンパンマンこどもミュージアム」に行く大学生が増えたのだ。

アンパンマンは世代を問わず、誰の「幼少期懐古」としても成立することも流行したポイントだろう。

以上が今Z世代で流行している「友だち推しごと」だ。

コロナによる活動制限も徐々に解除されてきており、様々なイベントが復活してきている今、推し活はさらに盛り上がっていくだろう。

それと同時に「友だち推しごと」も楽しみ方の幅が広がり、今後ますます盛り上がりを見せるのではないだろうか。

原田の総評:リアルな人間関係が断絶された若者たち

現役大学生たちによる「推し活の変化」についてのレポートはいかがでしたでしょうか?

私は大学教授として日々、学生に接したり、若者を対象としたマーケティング活動を行う中で、未曾有のコロナ危機が若者から奪った最大のモノは「人間関係」だと感じています。

「今はラインもSNSもあるから、コロナ禍でも若者の人間関係は断絶されなかったのではないか?」と思われる中高年の読者の方もいるかもしれません。

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