起業家やビジネスをやっている人は、自分と異なる業界のサイクルやパターンを知りたがっています。幅広く情報を集めて、新たなパターンを作り上げることに意欲的ですから、真剣に耳を傾けてくれます。
雑談でお互いの距離を縮めるためには、大いに役立つテーマだと思います。
雑談で大事なポイントは、相手に「興味を持つ」ということです。雑談というと、「こちらが何を話すか?」ばかりに重点が置かれがちですが、「相手の話を興味を持って聞く」ことも同じくらいに重要です。
興味のあることを質問する
相手の話を興味を持って聞くためには、どうすればいいのか? その答えは、意外に簡単です。自分が興味のあることを、相手に質問すればいいのです。
・普段はどんな生活をしているのか?
相手に聞いてみたいことは、山のようにあるはずです。
あまりにもプライベートに立ち入った質問をすると、「興味本位」や「面白半分」と思われて逆効果を招くことになりますから、誰にでも当てはまるような「普遍的な問い」を日頃から準備しておくことも大切です。
ヨーロッパの国々では、日本と比べてリベラルアーツ(教養)が重要視されています。ビジネスで雑談をする場合でも、相手が大学を出ているならば、それなりの知識を持っていることを前提として、会話が進んでいきます。
教養を身につけるには相当な時間がかかりますが、「質問力」を身につけることは意外に短時間でできます。教養が追いつかないと感じているならば、質問力を高めることで、相手と会話のキャッチボールをすることも選択肢の1つです。
「普遍的な問い」というのは、人に意外な効果をもたらします。
「あなたにとって、人生の意味とは何ですか?」というような哲学的な質問は、普段の生活ではあまりお目にかからないタイプのものですから、後になっていろいろと考えるきっかけになります。
「そういえば、今日、人生の意味を聞かれたけど、今まで考えたことがなかったな。自分は何を大切にしているんだろう? 何を求めて仕事をしているのかな?」
その答えは今日と明日では違うかもしれませんから、質問された側は、あれこれと考え始めることになります。
いろいろなことを考えながら、「面白い質問をされたんだな」と感じて、その問いをしてくれた人に感謝の気持ちを持ってくれたりすることもあるのです。雑談で鋭い質問をすることも大事ですが、人と人がつながるような深い質問を用意しておくことは、もっと大事なことなのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら