企業の「アニメ動画」再生回数稼ぐ超絶クオリティ 豪華声優陣を起用、若いZ世代の反応も上々
アニメ動画配信の狙いについて京セラの担当者は、「弊社のブランド課題として、若年層の京セラ認知度が社名レベルという点があります。少し堅い製造業のイメージを打ち破りつつ、Z世代を中心とする若い人たちに弊社を知ってもらうため、意外性を込めてアニメを活用しました。若年世代の好感度向上が実施目的です」(広報室ブランド推進課)と語っている。
アニメとの親和性が高いZ世代をターゲットに、著名声優陣を起用して作品を制作したわけだが、問題はいかに作品の存在を広めるかだ。そこで、若者の視聴が期待できる深夜帯でのテレビCMに加え、ツイッターやインスタなどSNSでの発信にも注力。声優とコラボレーションしたTwitterキャンペーンも行った。その結果がユーチューブ上での多くの再生回数につながった。
『ハッシュタグ』のユーチューブでの反応をチェックしてみると
<声優さんが豪華すぎる>
<就活中にこのCMは効く>
<こんな短いアニメーションなのに、何か大切なメッセージを伝えられた気がして>
<京セラの本気>
など好意的なコメントが並んでいる。就職人気ランキングでの順位が上昇傾向にあるなど、目に見える具体的成果も上がっているようだ。
人気ユーチューブチャンネルとコラボ
もう1社、ユニークなアニメ動画配信を行っている例を紹介しよう。カップヌードルでおなじみの日清食品ホールディングスの『日清焼そばU.F.O.CM「そろ谷U.F.O.食べたやろ篇」』である。
日清食品は「U.F.O.」だけでなく、「日清のどん兵衛」「カップヌードル」でもアニメ動画をテレビCMやサイトなどで配信。製品によって企画意図や訴求するターゲットが異なるという。3月8日からテレビ放送を開始した『食べたやろ篇』は、人気ユーチューブチャンネル「そろ谷のアニメっち」とのコラボが話題を集めている。
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