マック「てりたま」一部休止の発表から見える苦心 卵不足で代替商品を提案、回りくどい表現の背景
定番の「てりたま」に加え、例年どおり新商品も投入している。さらに、このプレスリリースでは、広告展開についても言及されている。
このように春の「てりたま」は商品展開、そして広告に、マクドナルドはそうとう、力を入れていることがわかる。
異質だった「一部販売休止」のリリース
だが、そんな気合の入った「てりたま」販売開始のプレスリリースから、わずか2週間後。一転して卵不足によって、「一部での販売休止」を知らせるプレスリリースを出すことになる。しかし、このプレスリリースが「特異」なのだ。
ほかの外食産業も同様に、卵を使用した商品の販売停止を発表している。だが、それらと比べても、かなり「異質」だ。具体的には、以下の2点が他者と大きく異なるのだ。
1)代替商品を提案していること
2)妙に回りくどい表現になっていること
1つ目の「代替商品の提案」について、述べていきたい。マクドナルドの「一部販売休止」プレスリリースを見ると、以下の記述が目を引く。
「ガスト」や「バーミヤン」を展開する「すかいらーくホールディングス」、ファミリーレストラン「ジョイフル」、オムライス専門のチェーン店「ポムの樹」を運営する「ポムフード」なども同様に卵を用いた商品の販売休止をプレスリリースで発表している。だが、代替商品を提案しているものは皆無だ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら