ストレスは「発散するだけ」では不調が続く理由 「溜まる→発散する」という行動パターンは危険
現代人は良くも悪くもストレスに対して一定の耐性ができてしまっていて、自分では気づかないうちに危険なレベルのストレスを抱えていることが多いのです。しかも日本人は真面目に我慢強く働く傾向にあるので、心が壊れてしまうまでやり続けることがあります。
身体もですが、心も一度壊れてしまうと治るまでに長い時間がかかります。その間本人もとても辛い想いをしますし、家族や周囲の人たちも大変な時期を過ごすことになります。眠れない、食欲がない、動悸が激しい、汗の出方がおかしい、腹痛が多いなどのサインが出るようになってきたら要注意です。
仕事上のストレスの多くは職場の人間関係と言われます。上司との人間関係に原因があるようなら配置転換を申し出るなり、転職するなりして環境を変えることが大切です。
長時間の残業が常態化しているなど、職場環境がブラックな場合も同様です。一時的な繁忙期ならまだしも、日常的に深夜まで残ることが当たり前になっている場合、上司なり経営陣なりが「それが当然」と考えている可能性が高いのです。
上司も経営陣も、あなたが健康を害するまで働いたとしても、最終的にあなたの「命」の責任はとってくれません。家庭に問題がある場合も相手から離れる必要があります。家庭内暴力はもちろん、不協和音が続く環境ならばその状態を黙認しているべきではありません。
強いストレスは「発散」ではなく根本原因の「解消」を目指す勇気を持ってください。あなたのメンタルはあなた自身しか守ることができないのですから。
ノートに感情や思考を書き殴る
メンタルを整えるために、毎朝の習慣にしてもらいたいことをご紹介します。それは私が「マインドダンプ」と名づけているノート術です。必要なのは、1冊の専用のノートと書き心地の良いペンだけです。
マインドは「感情・思考」、ダンプは「捨てる・吐き出す」という意味で、感情や思考を書き出して自分の中から外に吐き出す、という行為になります。自分のすべてをさらけ出す必要がありますので、家族も含め、絶対に他人に見られないようにしてください。
マインドダンプはパソコンやスマホなどのメモアプリではなく、紙のノートに手書きすることをおすすめします。タイピングやフリック入力に比べ、手で文字を書く行為は何万倍も多様な動きを必要とします。すると、脳の「側坐核」という部位が刺激され、ドーパミンが分泌され、ポジティブな気持ちになれるのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら