「疲れたときに甘いもの」の習慣が招く数々の不調 糖質依存は身体を老化させる元凶のひとつ

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一方で大量の糖質が一気に身体に入ると、インスリンというホルモンが分泌されて血糖値を下げようとします。インスリンが出ないと血液中に糖が流れ込んでしまい、血管や臓器を傷つけてしまうからです。インスリンが分泌されて血糖値が急降下すると、低血糖状態になります。

低血糖状態になったとき、我々は強い倦怠感や耐え難い眠気、めまい、情緒不安定、イライラ、心の落ち込みなど、身体と心に影響を受けます。すると「もう一度良い気分になりたい」という気持ちになり、また糖質を求めるようになります。

つまり、疲れたときに甘いものを食べる習慣は、体調とメンタルを不安定にする要因となるのです。長い目で見れば糖尿病のリスクを高めることにもなります。

「疲れたら運動」に習慣を切り替える

これは甘いものだけではなく、ごはんやうどん、ラーメンなど糖質中心の食品を大量に食べたときにも同じことがいえます。ランチでたっぷりごはんやラーメンなどを食べたあとの午後の会議が眠くて仕方がないというのは、血糖値の急上昇のあとの急降下による低血糖状態が招いているのです。

会議やデスクワークでの疲れは肉体が消耗している疲れではなく、身体を動かさないことにより血流が悪くなって身体が不活性になるため起こる疲労です。会議で疲れたときには、軽い運動をして身体をほぐすほうがよっぽど疲れがとれます。

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おなかが空いて何か間食するとしたら、コンビニで買えるものでは、ゆで卵、サラダチキン、チーズ、素焼きのナッツなど高たんぱくで低糖質なものがオススメです。

私自身も知識がなかった会社員時代は会議のあとに「脳がシュガーを欲している」などと冗談っぽく言いながら、甘いものをパクパク食べていました。しかし今では自宅に甘いものは一切買い置きしなくなりました。

本の原稿を書くなど執筆は座り仕事です。50分ほど続けて執筆をしたら、立ち上がって2~3分歩いて身体をほぐすようにしています。また、午前と午後の間に筋トレとランニングの時間を設定しており、その時間にしっかり運動をするようにしています。この習慣により夕方まで消耗することなく仕事ができ、夜もぐっすり眠れて翌朝に疲れが残ることはありません。

糖質依存は身体を老化させる元凶のひとつです。「疲れたら甘いもの」ではなく「疲れたら運動」に習慣を切り替えましょう。疲れたときに甘いものを食べても、根本的に疲れがとれて回復することはないのです。

立花 岳志 習慣化コンサルタント

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たちばな たけし / Tachibana Takeshi

習慣化・ひとりビジネス・情報発信コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー/あまてらす株式会社 代表取締役。ブログ「No Second Life」は月間165万PV、年間1000万PVを記録している。体重105キロの肥満体から40歳で27キロのダイエットに成功し、フルマラソン5回完走。以降、運動や食事・栄養、睡眠など「本当に身体に良い習慣」を追求し、習慣化コンサルタントとして多くの人をサポートし続けている。 また、自身の度重なる燃え尽き体験から実践的心理療法を学び、心理カウンセラーとしても活動。

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