「疲れたときに甘いもの」の習慣が招く数々の不調 糖質依存は身体を老化させる元凶のひとつ

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甘いジュースやカフェイン入りドリンクの代わりに何を飲むと良いかというと、ずばり水です。コンビニでペットボトル入りのお茶を買う習慣がある人は、それを水に変えることから始めましょう。コーラやエナジードリンクなどの刺激が欲しい人は炭酸水に置き換えます。

炭酸水に置き換える場合の注意点は、フレーバー入りのものではなく、プレーンの炭酸水を選ぶこと。ミネラルウォーターもフレーバー入りのものが出ていますが、味つけに砂糖が使われているのでプレーンを選ばないと意味がありません。

私は仕事中、いつも水か白湯を飲んでいます。食事のときは炭酸水を飲みます。外出時に打ち合わせやノマド仕事でカフェに入るときは、カフェインレスコーヒーを置いているお店、例えばスターバックスなどを選んで入るようにしています。スターバックスが近くにない場合は、紅茶を頼みティーバッグを別にしてもらうようにお願いして、ティーバッグは入れずに白湯として飲みます。長い時間出かけるときは、自宅で水を水筒に入れて持ち歩くようにしています。

実践してみるとわかるのですが、街中でカフェインも砂糖もアルコールも入っていない飲み物を探すのはかなり大変です。であれば自宅の浄水ポットでろ過した水を水筒に入れて持ち歩くほうが効率的ですし、コスパも圧倒的に良くなります。糖質依存からの離脱は数日でできるそうなので、ちょっと我慢をしてみませんか。

「甘いものを食べると疲れがとれる」はウソ

あなたは会議などで疲れたときに甘いものが欲しくなったことはありませんか? また、ハイキングやトレッキングなどで長い距離を歩いたあとに、チョコレートやおまんじゅうなどがいつもより美味しく感じたことがありませんか? 

疲れているけど、もうひと頑張りが必要なときに、甘いものを摂るという人は多いでしょう。しかし、たまにならまだしも、疲れたときに甘いものに手を伸ばすことが習慣になっているのは、身体にも心にも良くありません。

なぜなら、甘いものを食べると一瞬元気になったように感じますが、そのあとで「もっと疲れる」状態になってしまうからです。これこそまさに「糖質中毒」、糖質への依存です。

空腹のときにお菓子やエナジードリンクなどの糖質の塊を身体に入れると、一気に血糖値が上がります。一気に血糖値が上がると、脳が快楽ホルモンのひとつであるドーパミンを分泌するので、私たちは幸せと快感を得ます。そのため「美味しい!」「気分がスッキリする」ような気がします。

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