ベンツ「GLC」売れ線SUV、7年ぶり全面改良の中身 まずはディーゼル+4WDの「GLC220d」から導入

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グレードとしてはGLC220d 4MATICの1タイプのみだが、レザーエクスクルーシブパッケージ、AMGラインパッケージ、AMGレザーエクスクルーシブパッケージの計4タイプが用意される。

レザーエクスクルーシブパッケージ非装着車はMBUXナビゲーションシステムが備わらないため、実質的にはレザーエクスクルーシブパッケージかAMGレザーエクスクルーシブパッケージの2択になりそうだ。

AMGレザーエクスクルーシブパッケージのシート(写真:メルセデス・ベンツ日本)

AMGラインパッケージでは内外装がスポーティになり、スポーティエンジンサウンドも追加される。また、ドライバーズパッケージも同時装着となり、リアアクスルステアリングとAIRMATICサスペンションも搭載される。

リアアクスルステアリングはいわゆる後輪操舵システムで、高速域での走行安定性向上と、低速域での取り回しのよさを両立させるもの。低速時にはリアホイールをフロントホイールとは逆方向に最大4.5度傾けることで、5.1mという「Aクラス」に匹敵する最小回転半径を実現している。狭い都市部や駐車時に大きなメリットとなるだろう。

なお、「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」をはじめとした安全運転支援システムは、Sクラスに準じたものが装備され、おおよそ考えられる機能はすべて搭載される。

バリエーション追加への期待

価格はGLC 220 d 4MATICが820万円(税込み)で、AMGラインパッケージが60万円、レザーエクスクルーシブパッケージが66万円、AMGレザーエクスクルーシブパッケージが55万円。AMGパッケージを選択する場合、49万円のドライバーズパッケージも同時装着が必須となる。実質的に、900万円前後のクルマだと考えておくとよさそうだ。

本国で発表された新型GLCクーペ(写真:メルセデス・ベンツ日本)

Cクラスのセダン/ワゴンには、ガソリン車も用意されるし、「AMG C 43 4MATIC」もある。GLCにもこうしたバリエーションが展開される可能性は、多いにあるだろう。また、先代からラインナップされる「GLCクーペ」も本国では発表されており、こちらも導入されそうだ。

半導体をはじめとした部品供給状況により、日本への割合台数がどのぐらいになるのかにもよるが、激戦区のミドルクラスSUVの中で、もっとも注目すべき1台になることは間違いなさそうだ。

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木谷 宗義 自動車編集者

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きたに むねよし / Muneyoshi Kitani

1981年、神奈川県生まれ。大学卒業後、専門学校で編集を学び、2006年よりフリーランスの編集者/ライターとしてキャリアをスタート。取材・執筆、編集、ディレクション業務のほか、当初よりメディア運営に携わる。現在は自動車編集者として、初心者向けからマニア向けまで幅広く自動車コンテンツの制作やプロデュースを行う。type-e.inc代表取締役。

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