ベンツ「GLC」売れ線SUV、7年ぶり全面改良の中身 まずはディーゼル+4WDの「GLC220d」から導入

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「Sensual Purity(官能的純粋)」と名付けられたデザイン基本思想にもとづいたスタイリングについて、メルセデス・ベンツは「ひと目でメルセデス・ベンツSUVファミリーの一員であることが分かるとともに、他のモデル同様、『Intelligence(知性)』と『Emotion(感情)』を感じさせるモデルとなりました」と説明する。

メルセデス・ベンツユーザーは前衛的であるよりも、ひと目でわかる安心感を求めるのだろう。ボディサイズは先代モデルよりも50mm長い、4720mmを基本とする。全幅は変わらず1890mmだ。従来モデルと同様に、標準仕様(アヴァンギャルド仕様)とAMGパッケージが用意される。

標準仕様のエクステリア(写真:メルセデス・ベンツ日本)

インテリアは、2021年に登場した現行Cクラスのデザインに似たもので、11.9インチの縦型メディアディスプレイと12.3インチの大型コックピットディスプレイに、楕円形の吹き出し口と面積の広いインテリアトリムで構成される。

ハイグロスアッシュウッド/アンスラサイトライムウッド/ブラックオープンポアウッドと仕様により3種類が用意されるインテリアトリムは、すべてがリアルウッドであるという。

「Hi,Mercedes!」の音声コマンドで操作するMBUXナビゲーションシステムには、日本で販売されるSUVでは初だというAR (Augmented Reality = 拡張現実)機能が備わり、ナビゲーション使用時には、カメラで捉えた現実の景色に矢印が表示される。

Cクラスに準じたデザインと機能を持つインテリア(写真:メルセデス・ベンツ日本)

SUVならではの機能としては、「トランスペアレントボンネット」「オフロードスクリーン 」がある。トランスペアレントボンネットは、メディアディスプレイにクルマのフロント部分下方の路面の映像(フロントタイヤとその操舵方向を含む)を仮想的に映し出す機能。オフロードスクリーンは、車両の傾き、路面の勾配、標高、経度緯度、コンパスなどを表示する機能だ。

車体下部が透けて見えるようなトランスペアレントボンネット(写真:Mercedes-Benz)

シートポジションや接続したスマートフォン情報などを記憶しておくメモリー機能には、生体認証が採用され、指紋や声で設定を呼び出すことができるようになった。

18.1km/Lの低燃費ディーゼル

今回、発表されたGLC220d 4MATICは、2.0リッターのディーゼルターボエンジンにマイルドハイブリッドシステム(ISG)が組み合わされるもの。トランスミッションは9速ATの「9G-TRONIC」で、4MATICとあるように4輪駆動システムが組み合わされる。

エンジン単体での最高出力/最大トルクは197PS (145kW)/440Nm。ここに最大23PS (17kW)/200Nmのブースト機能が備わるから、十分以上にパワフルな走りを見せてくれるだろう。WLTCモード燃費は18.1km/Lだというから、軽油価格の安さとあいまってランニングコストは安く済みそうだ。

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