家族で乗るのにちょうどいいサイズ感と使い勝手に加え、ステータス性やファッション性をあわせ持つミドルクラスSUVは今、世界的に人気のカテゴリー。中でも、経済的にある程度余裕のある人たちに選ばれるのが、プレミアムブランドのモデルだ。
メルセデス・ベンツ「GLC」は、まさにプレミアムブランドのミドルクラスSUVという“ど真ん中”の1台。このクルマが、初のフルモデルチェンジを実施した。ひと回りコンパクトな「GLA」が先にフルモデルチェンジしていたし、2016年の国内デビュー以来7年ぶりの新型であるから、“待望の”フルモデルチェンジと言えそうだ。
CクラスのSUVという位置づけ
まずは簡単にGLCの成り立ちやポジショニングをおさらいしておこう。
メルセデス・ベンツは、Aクラス/Cクラス/Eクラス/Sクラスという4つのモデルを軸に展開している。端的に言うと、それらのSUVモデルが、GLA/GLC/GLE/GLSである。つまり、GLCは「Cクラス」のSUVバージョンだ。
初代モデルの登場は2016年(本国発表は2015年)で、アウディ「Q5」やBMW「X3」、レクサス「RX」などで人気をなっていたミドルクラスSUV市場に、満を持して投入された。
全幅こそ1890mmと少々大きかったものの、「ハリアー」などと同等のサイズのボディサイズは都内でも扱いやすく、すぐにメルセデス・ベンツの国内市場を支える1台に。それまでの「Cクラス ステーションワゴン」とは異なるユーザー層の開拓にも成功し、メルセデス・ベンツユーザーの裾野を広げる役割も担った。
今回、登場した新型GLCは、その立ち位置を堅持しつつ最新のメルセデス・ベンツデザインとテクノロジーが投入されたものだ。
グローバルではガソリンモデルやPHEV(プラグインハイブリッド)なども用意されるが、日本ではまずマイルドハイブリッドシステムを搭載するディーゼルエンジンモデル「GLC20d 4MATIC」のみで導入される。
デザイン上のインパクトは、あまり強くないだろう。見慣れた”最近のメルセデス“の意匠をまとっているからだ。
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