テスラでグランドキャニオンへ走ってわかった事 環境性能を別にして、これなら売れるのも当然か
2023年の正月、アメリカ・ネバダ州のラスベガスからグランドキャニオンまで往復約400kmを、レンタカーの電気自動車(EV)でドライブする機会があった。借りたのはテスラ「モデルY」。急速充電器のネットワークは強力で、アメリカでテスラ車が売れる理由の一端を肌身で感じたのだった。
カリフォルニア州の新車販売1・2位はテスラ車
アメリカ、特にカリフォルニア州では電気自動車(EV)が売れている。
カリフォルニア州新車ディーラー協会(CNCDA)によれば2022年1月から9月までの3四半期における、EVの新車市場シェアは15.8%にもなる。これはハイブリッド車(HEV)の11.2%、プラグインハイブリッド車(PHEV)の2.9%を大きく引き離している。
売れている車名を見ると、テスラ車が圧倒的だ。
内燃機関の車を含めてもっとも売れたのは「モデルY」で、1月から9月に6万1544台を記録。次に続くのはテスラ「モデル3」で5万6851台。3位にようやくトヨタ「RAV4」の4万4738台が入る。
なぜこんなに売れるのか。車そのものに魅力があるのはわかるけども、それにしても多い。
確実な理由がつかめるわけではないけれど、とりあえず乗ってみれば何かわかるかもと思ったのが、2023年1月2日夜のこと。電子機器の見本市「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)2023」の取材のためラスベガスに着いたが、プレスデーまで中1日ある。
それならと、アメリカのレンタカー大手、ハーツのサイトで「モデル3」をポチってみたのだった。この時点では「モデル3」を借りられたはずだった。
行き先は、ラスベガスで落ち合った古い友人、I氏の提案でグランドキャニオンに決定。いかにもアメリカっぽいし、行ってみたい場所のひとつでもあった。
グーグルマップで調べると、片道約125マイル(約200km)だ。「モデル3」のロングレンジなら無充電でも往復できそうな距離である。経路上にはテスラ自慢のスーパーチャージャーもある。電欠にビクビクしないで、気軽に行けそうな気がしたのだった。
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