テスラでグランドキャニオンへ走ってわかった事 環境性能を別にして、これなら売れるのも当然か
US国道93号線は、片側2~3車線で制限速度はおおむね時速65マイル(時速約104km)の、よくあるアメリカの郊外の道路。ラスベガスは高度600mほどあるが、市街地から出るとアップダウンがけっこうきついところも多い。それでもパワーには余裕があるので、大型車の追い越しもらくにこなせる。
US国道93号線を郊外に向けて走りながらちょっと驚嘆したのは、想像以上に、テスラ車を多く見かけたことだった。日本で「プリウス」(トヨタ自動車)を見かけるほど、というと少し大げさだが、それに近い感覚だった。
最初のうちは、「あ、テスラだ。やっぱり多いのかな」という程度だったのが、「あれ、またテスラだ」「え、また??」「いや、どんだけ走ってるんだよ」に変わっていった。
ネバダ州は、カリフォルニア州が実施している自動車の環境規制を同レベルで採用している。そしてラスベガスはネバダ州とカリフォルニア州との州境で、ロサンゼルスから約280マイル、約450kmだから車で移動できる距離にある。
加えて、ネバダ州にはテスラ社の巨大バッテリー工場、ギガファクトリー・ネバダがあるし、ラスベガスにはイーロン・マスク氏によるトンネルを利用する新交通システムの会社もある。
そんなことから、次世代自動車への期待値が高かったり、住民の意識が少し違っていたりするのかもしれない。そうした理由は想像の域を出ないが、行き交うテスラ車を見ていたら、カリフォルニア州の新車登録台数でトップを突っ走っていることが、実感として迫ってきたのだった。
スーパーチャージャーの威力を思い切り実感
ラスベガスを出て約1時間半後、午前10時過ぎに最初の目的地、ホワイトヒルズという地点にあるスーパーチャージャーステーションに着く。国道沿いのガソリンスタンドに併設されたスーパーチャージャーは見つけやすかった。
着いてみると3台のテスラ車が充電中だったが、充電器は8台なので余裕があった。
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