テスラでグランドキャニオンへ走ってわかった事 環境性能を別にして、これなら売れるのも当然か

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走行距離は約67マイル(約107km)で、到着時のバッテリー残量は49%。テスラのナビの予想より10%ほど多く残っていた。理由はいろいろ考えられるけれども、予想より多く残っているとちょっと嬉しい。

ここで1回目の充電をする。1個4ドル(約520円)の菓子パンを気合いで買いつつ、トイレに行ったり写真を撮ったりしながらバッテリー残量を見ていると、20分ほどで85%に回復したので充電をストップ。これ以上は充電の速度が落ちるから時間がもったいない。

残り距離は片道63マイル(約101km)。往路で上れば復路は下るので、また同じ場所で充電するならバッテリー残量は十分だ。

(撮影:木野龍逸)

ローカルの道でもテスラが行き交う

再スタートしてすぐ、US国道を外れて片側1車線のローカル道路に出る。制限速度は時速55マイル。時折、何軒かの商店や家が立ち並ぶ、西部劇に出てきそうな町をいくつか通り過ぎる。あとはひたすら荒野が広がっていた。

そんな道でも、前から後ろから、テスラ車が走ってきた。たいていは「モデル3」だ。車種が少ないので余計に目立つのだろうけど、それにしても多い。

前を走るモデル3(撮影:木野龍逸)

さらに走ると、途中から高度がどんどん上がり、同時に道の両脇は雪で白くなり、粉雪が舞ってきた。そういえばレンタカーのタイヤはなんだったかなと思ったものの、道路上だけは完全に溶けていたので助かった。

(撮影:木野龍逸)

お昼少し前、グランドキャニオンの西の端、グランドキャニオンウエストの駐車場に着いた。

(撮影:木野龍逸)

外に出てひと言、「さむ!」。風が冷たく、肌に刺さる。

気温は2度。グーグルマップの高度表示では、ラスベガスより900mほど高い1500mだった。

(撮影:木野龍逸)

到着時のバッテリー残量は57%。予想バッテリー残量は65%だったのでだいぶ多めに電気を使ったことになる。

暖房を強めにしていたからなのか、気温が下がってバッテリーを暖める電力を使ったからなのか。確実な理由はわからないものの、悪条件が揃う中で100km以上走ってこの程度しか違わない正確さには感心するしかなかった。

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