テスラの半分しか走れない「ホンダ新EV」の狙い 航続距離よりも都市部での日常使いを優先
「街中ベスト」を目指す
――ホンダe開発の経緯を教えてください。
欧州で2021年に厳格化されるCAFE(企業別平均燃費基準)規制への対応として、開発が始まった。基準を満たさなければ罰金を課せられるので、温室効果ガスの削減に寄与するEV投入が必要だった。そこをスタートに、CAFE対応をせっかくやるなら、人もクルマも多く、環境負荷の高い都市部をターゲットにしたクルマをつくろう、という方向に議論がまとまっていった。
――都市部がターゲットというように、ホンダeは「街乗り」をコンセプトにしています。
欧州の街を実際に視察したら、パリやロンドンでは狭い道が多く、縦列駐車で限られたスペースに駐車している光景を非常に多く目にした。だったら、小回りがきき、サイズも小さくて運転しやすいクルマにしないと使いにくいだろう、ということで「街中ベスト」を打ち出した。


















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