「自分だけ活躍してない」中年社員が抱く深い絶望 「東洋思想」から"苦境を脱する方法"を読み解く
スポーツ選手でも、コーチのアドバイスに従ってフォームをガラリと変えて失敗したというケースをよく聞きます。
スタンスとして大切なのは「変える」のではなく「加える」ということ。元々のスタイルを維持しながら新しいスタイルを付け加えるのが成長の基本的な考え方です。アドバイスは聞きつつも、スタイルの変更を判断するのはあくまで本人なのです。
自信をなくしたときにまずやるべきなのは、もう一度自分の強みに立ち返ることでしょう。これまでのキャリアの中で身につけた経験やスキルがあるはずです。それをしっかりと棚卸しして、そこから何を得たのか、それは元々のスタイルにどうプラスできるのかを整理して自分の中に落とし込むことです。
自分のスタイルを貫くときにノイズとなるのが、上司や周囲の人が何か言ってくるのではないかという不安です。不調に陥ると他人の目がやたらと気になり始めるものです。
ですが、これも「他己」、つまり自分の中にいる他人です。決して意識しすぎてはいけません。
大谷翔平が活躍し続けられる訳
そして、最後にお伝えしたいのは、運を呼び込むふるまいの大切さです。といっても、難しいことではありません。日常のふるまいを正す。これだけです。
一般的に「運」とはコントロールできないものですが、日常のふるまいを正すことで運を呼び込める。そう語っているのは、プロ野球選手の大谷翔平を育てた花巻東高校の佐々木監督です(雑誌『到知』2010年3月)。
佐々木監督の言う通りに実践して、実際に運気を呼び込めるかどうかはわかりません。
しかし、ふるまいを正すことで精神状態が安定し、また周囲から信頼されるという効果はあるでしょう。その効果が安定的なプレーを可能にするというのは、大谷選手の様子から感じ取ることができます。
「運を呼び込む」と言うと非科学的に聞こえますが、少なくともふるまいを正すことは、結果を出す確率を高める合理的な行為なのです。
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