六角精児「思ったことを覆されにいくのが、社会」 「じゃあ自分が何をするか、それが底力につながる」
── それはモテますね(笑)。話を聞いてくれるし、会話も面白いですから。また多趣味でいらっしゃるので、話の幅も広いですよね。
六角:だけどほら、最終的には容姿が良かったりする奴らに抜かれていくから。昔はモテるジャンルの幅が狭かったですからね。我々が中学生の頃は、頭が良いか、スポーツができるか、2つしかなかった。2色パンですよ。そいつらが今なんかくたびれた感じになっているのを見るのが僕、凄く楽しいんですよ。ざまあみろって(笑)。まあ自分がどうだってわけじゃないんですけど。
これで幾許かの金を稼いでいるんだから、ざまあみろです
── ワハハ。今では俳優のみならず、「六角精児の呑み鉄本線・日本旅」(NHK)などの番組、バンド活動にナレーションやラジオのパーソナリティといろんなお仕事されていますよね。どの仕事が一番楽しいというのはありますか。
六角:自分の趣味で鉄道に乗っていますから、鉄道に乗って旅をすることが番組になるのは楽しいことだと思います。音楽は好きでやっているので、商売にしようなんて気持ちはないです。でもラジオの仕事で自分が好きな音楽を紹介できるのは、やっぱり喜びですよね。
── 「らじるラボ」(NHK)ですね。
六角:中学生の頃、自分で作ったカセットテープを好きな女子に送ったことがあるんですよ、ボブ・ディランのプロテストソング。あれは迷惑だったと思うなあ。好きでもない男子からプロテストソングですよ、嫌でしょ(笑)。後から自分の趣味を押し付けるのは愚かだと気づいて、そういうことはやめたんです。
でもラジオのパーソナリティって、自分の好きな曲をかけなきゃいけないじゃないですか。もう最近は必要にかられて訳のわからない音楽ばっかりかけていますからね。これは喜びですよ(笑)。