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日産「キューブ」コンパクトハイトワゴン時代へ 商品価値を視覚的に訴えかけた四角い造形の妙

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初代キューブに搭載されていた直列4気筒1.3LのCG13DEエンジン(写真:日産自動車)

2代目マーチの機能を活用することで生まれた初代キューブは、時代の先端技術とともに、新たな時代が求めたハイトワゴンという価値に適合し、人々の注目を集めることになったのである。当時は、マツダから初代「デミオ」が1996年に生まれており、これも初代はハイトワゴンの姿であった。

キューブは、発売間もなくCVTにクリープをつける進化をし、通常のオートマチック車と同様の運転のしやすさを提供した。4輪駆動車も追加になり、ハイトワゴンという性格上、さまざまな地域、さまざまな路面や交通状況への適合も行われた。

2代目でキャラクターを強め、記憶に残るクルマへ

2002年にデビューした2代目キューブ(写真:日産自動車)

本来は、1990年代の話をすべきだが、人気のハイトワゴンであるキューブをより浸透させ、記憶に残したのは2代目ではないか。初代キューブは4年という短期間で販売を終え、2002年に2代目へモデルチェンジした。

2代目は、立方体という意味のキューブをまさに具現化した造形で、全体を四角く割り切った姿が特徴的だった。その外観から室内が広く、荷物もたくさん載せられそうな空間を想像させたのである。ハイトワゴンの価値を、外観で表現した2代目キューブは、単に四角い造形だけではなく、車体後ろのゲートを跳ね上げ式でなく扉のように横へ開ける仕組みとし、そのため後ろ姿が左右で異なる独特な造形が用いられてもいた。あわせて、側面後ろ側の窓の造形も左右で異なっていた。それは、背後の扉の造形と関連している。

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【3列シートのキューブキュービックという派生車種も誕生した】

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