ついに実現、「かめはめ波」が撃てる新ゲーム 手から光線、プレイヤーがゲームキャラ化

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
音量にご注意ください。

ただし、これはまだ完成形ではない。現在は3人対3人など、チーム対戦形式の仕組みを開発中。自陣のクリスタルを守りつつ、敵陣のクリスタルを攻撃する。そんなゲームになる見込みだ。

当初、福田CEOは複数のプレイヤーが協力し、敵モンスターを倒す「モンスターハンター」(カプコン)のような形を考えていた。ただ、こうした既存の形式では、CGから音響、敵キャラクターのデザイン、難易度の設定などで高いクオリティが求められ、コンテンツの作り込みに多額の費用が必要になる。資金力に乏しいスタートアップにとって、これは大きな壁だった。

そこで浮かび上がったのが対戦形式への変更だ。「コスト削減だけでなく、ゲームの中でプレイヤーの動き自体を楽しむことができると考えた」(福田CEO)。ゲーム性は大きく変化し、ここからスポーツ化を目指す構想も広がっていった。

テレビ朝日とも協力、イベントで体験会

ムゲンラボでは、KDDIのメンター(助言者)からハードの試作品を製作できる会社や、ソフトウエアで技術提携できるエンジニアなど、外部の人材の紹介を受けながら開発を進めていった。また、ラボの支援に加わるテレビ朝日とも協力。同社のイベントに参加して体験会を開き、HADOのイメージムービーも共同で製作している。

幼少期からアニメやゲーム、マンガに夢中だった福田CEO。小学生の時には母親に中国の気功の本をねだり、黙々と練習して呼吸法をマスターしようとしたこともある。そんな熱っぽさは今でも変わらない。「毎日マンガを読むし、ゲームもやる。いくらやってもやはり面白いと実感する」。

大学と大学院では建築学を専攻し、主な研究テーマは「身体の拡張」。たとえば、空を飛んだような感覚をもたらす建築など、いかに人間の体が拡張されるようなデザインを作るかといったものだ。当時の研究は、ARを活用する後のアイデアにつながっていく。

次ページ次ページにプレイヤー視点の動画
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事