gumi、何を読み間違えたらこうなるのか 上場3カ月足らずで失速した理由は?
「この度の上場後間もない下方修正を行ったことにつきまして、心よりお詫びを申し上げます」――。
2014年12月18日に東証1部上場を果たしたスマートフォンゲーム会社のgumi。上場後初めてとなる3月10日の投資家向け説明会は、國光宏尚社長のお詫びから始まった。
第3期半期決算発表の前日、3月5日に公表した業績下方修正は株式市場を仰天させた。2015年4月期の売上高は、当初予想の309億円から265億円(前期111億円)へ下方修正。営業利益は13億円の計画(同1億円の赤字)だったが、一転4億円の赤字に引き下げたからだ。昨年12月の上場時点で示していた黒字転換のシナリオはもろくも崩れた。
地獄をくぐり抜けた?
これを受けて、3月6日から株価は2営業日連続でストップ安を記録。下方修正前の株価2581円から3月12日時点で1539円となっており、約4割も暴落した。上場当日の終値3165円と比べてもほぼ半値になった。
2014年12月下旬、國光社長は東洋経済のインタビューに対し、「シフトの過程で、過去2期連続して赤字になった。しかし、事業転換に伴う地獄をくぐり抜けて、今は成果がしっかり出てきている。ここで堂々と胸を張って上場し、次なる展開を狙っていく」と語っていた。ところが、3カ月も経たないうちに業績を下方修正し、投資家の期待を大きく裏切ることになった。
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