「会話を盛り下げる人」は簡単な事ができていない 初対面の相手にも緊張しない「ゆるふわ会話術」
次に、②やわらかな感情。
表面をどれほど取り繕っても、感情はどうしても雰囲気ににじみ出てしまいます。
イライラしていたり怒っていたり、相手に対し何かしらネガティブな感情を持っていたりすると、それが気づかないうちに態度に出て相手に伝わり、相手をより萎縮させてしまい(もしくは不快にさせてしまい)ます。
では、やわらかな感情を持つにはどうしたらいいのか。
イライラや怒りをリセットする方法
もし、その直前までに嫌なことがあってイライラや怒りを感じていたとしたら、その気持ちをリセットしましょう。
本当は、イライラや怒りの原因となった出来事をいったん忘れ、目の前の相手との会話に集中することができればよいのですが、なかなかスムーズに切り替えられないという人もいるでしょう。
そのような場合にも有効なのが、深呼吸です。
イライラしたり腹を立てたりすると、自律神経のうち交感神経が優位になり、呼吸が浅く激しくなる、心拍数や血圧が上がるなどの身体反応が起こり、「頭に血が上っている」状態になります。
すると、体は「今、自分はイライラしている」「腹を立てている」と判断し、イライラや怒りがおさまりにくくなります。
しかし深呼吸をすると、幸せホルモンと呼ばれ、精神を安定させ、人に安心感や平常心をもたらす働きがある「セロトニン」という神経伝達物質が脳内に分泌されます。
それに伴って副交感神経のスイッチが入って体が徐々にリラックスモードになり、交感神経優位のときの過剰な体の反応もおさまっていきます。
その結果、イライラや怒りもおさまり、感情がやわらかくなっていくはずです。
一方で、もしあなたが、会話をしている相手に対し、何かしらネガティブな感情や苦手意識を持っている(しかし、その相手に話しやすい人だと思われたい)場合は、どうしたらいいのか。
いったんその感情を脇におく必要がありますが、その際にも「深呼吸をする」というのは有効です。
深呼吸をすると気持ちが落ち着き、相手へのネガティブな感情が薄れることがあるからです。