「会話を盛り下げる人」は簡単な事ができていない 初対面の相手にも緊張しない「ゆるふわ会話術」
あるいは、「脳を騙す」という方法もあります。
たとえば、口角を上げたり、穏やかな口調で話したり、会話をしながら相手のいいところを見つけようとしたり、会話中、折に触れて「この人、いい人だな」「この人、面白い人だな」と心の中で思うようにしたりすると、意外と脳が騙されて、「自分は今、この会話を楽しんでいる」「自分は今、優しく穏やかな気持ちで相手と話している」という錯覚に陥ったり、相手へのネガティブな感情が薄れたりすることがあります。
このやり方は向き不向き(脳が騙されやすい人とそうでない人)がありますし、どうしても相手のいいところが見つからず、失敗することもありますが、機会があったらぜひ試してみてください。
「やわらかな話し方」で気をつけるべきポイント
最後に、③やわらかな話し方。
声のトーン、話すペース、言葉の選び方、会話の内容など、あらゆる面でゆるふわ感を出していきましょう。
生まれ持った声の質はなかなか変えることはできませんが、自分比でかまいませんので、やや低めの落ち着いた声で話すこと。
すこしゆっくりめのペースで話すこと。
会話の冒頭だけでも、この二つを心がけることで、相手の緊張はかなりほぐれるのではないかと思います。
そのうえで、できれば、以下の三つに気をつけるといいでしょう。
・相手の発言をせかさない。
・やわらかな言葉を使う。
緊張しているときに、発言などを否定されたり、発言をせかされたりすると、余計に萎縮し緊張してしまう。
そんな経験をしたことがある人は少なくないはずです。
ですから、どうしても受け入れがたい発言などがあった場合は別ですが、特に最初のうちは、相手の言ったことに対しては、「そうですよね」と受け入れ、共感を示す。
相手が何を発言するか一生懸命に考え、焦っているようであれば、周りの景色を見る、ぼんやりしている(風を装う)などして、静かに待つ。
もしあなたのほうに、精神的・時間的にある程度余裕があるなら、そのような心配りをすると良いでしょう。