「安心な老後」には、いくら貯金が必要なのか 新入社員の時から毎月4万貯めてもアウト?

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よく言われるのが3000万円ですが、これだと結構ギリギリです。65歳で定年を迎え、90歳で寿命を迎えたとすると、25年間生きるわけですから、月々の取り崩し額は10万円になります。運用によって利回りを上げることは可能ですが、目論見どおりにおカネが殖えるかどうかは、投資である以上、何ともいえません。

夫婦なら、なんと1億円必要!?

株式会社マネーフォワードが3月14日~19日にかけて行ったアンケート調査を見てみましょう。このアンケートは10~60代の、これから定年・退職後の生活を迎える男女3938人に聞いたものです。それによると、「定年・退職後に必要なおカネはいくらくらいだと思いますか」という問いに対し、男性は5210.6万円、女性は4237.9万円で、全員の平均値は4978.2万円になりました。

これ、なかなか鋭いところを突いています。私の計算では、定年を迎えるまでに最低でも5000万円は作っておきたいところです。それも1人あたりです。ということは、夫婦だと1億円になります。

「そんなに必要なの?」という声も聞こえてきそうですが、必要です。よく考えてみて下さい。歳を取ると行動範囲が狭くなるし、食べる量も減るから、おカネはあまり使わないのではないかと考えてしまいがちですが、そんなことはありません。

たとえば持ち家の人だと、定年になったところでリフォームを行うケースが多く見られます。築30年くらいになれば、いろいろな箇所にガタが来ますから、終の棲家になることを想定して、壊れたところを修繕しておきたいと考えるのでしょう。

また、最近は晩婚化が進んでいますから、自分が定年になった時、子供が結婚していないことも考えられます。子供の結婚にかかる費用を、親が負担するケースは少なくありません。

自分が60歳前後の時、親が90歳前後で要介護だったら、その費用負担も発生しますし、自分自身も決して若くはないわけですから、医療費の負担がかさんでくるでしょう。

このように、定年を迎えてからも、いろいろとおカネは必要なのです。しかも、いずれも金額的にはかなりまとまった額になるはずです。それらの負担を考慮に入れたら、3000万円程度の貯蓄だと、あっという間に食い潰してしまいます。

次ページどうやったら、1人5000万円を作れるのか?
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