女性の美容対策として、ここ数年キーワードになっている“糖化”。お肌のくすみなどの要因として、化粧品や食事でさまざまな糖化対策が紹介されてきましたが、昨今、動脈硬化やうつ病など、美容面だけでなく、心身のさまざまな不調につながることが懸念されるようになりました。
糖化とは、食事から糖質(炭水化物やスイーツに多く含まれます)を摂りすぎ、体内でタンパク質や脂質が糖と結びついて変性することを言います。筋肉や血管、各器官、皮膚、髪や爪など、人間は大部分がタンパク質からできているので、これらに変性が出ると、筋肉が硬直したり、血管がつまって動脈硬化を起こしたりする原因となるのです。
体内の糖化は、まず血液から
また脳の血管に糖化の悪影響が及ぶと、脳の血の巡りが悪くなり、うつやパニック症状、集中力低下、早期の認知症など、ビジネスパーソンにとって致命的な影響が出てくる可能性すらあるのです。
体内の糖化現象は、まず血液から起こると考えられています。糖分や炭水化物を必要以上に摂取すると、血液に糖が流れ込み、タンパク質からできているヘモグロビンと結合して、「終末糖化産物」(AGEs)という強い毒性を持った成分が発生してしまうのです。
ヘモグロビンは体内の血管を通して酸素の運搬をする役目を担っているので、それが滞るだけでも、さまざまな病気の引き金になります。また血液だけでなく、筋肉や骨、皮膚内部のコラーゲンなどでも糖化現象は起きるので、筋力や頭皮、肌のたるみ・シワなどの悩みも、糖化による老化現象かもしれません。
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