「BTSのRMもファンの脚本家」語る韓国映画の裏側 「別れる決心」手がけたチョン・ソギョンに聞く

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しかし今回の『別れる決心』では、そうした暴力描写がなくても観客と緊密な感情の共有ができるんだと。心の結びつきができるんだと。監督自身も自信を持たれたんじゃないでしょうか。

私たちの最終目標は、暴力を通じて気持ちを伝えるということではなく、非常に微妙で、心の奥底に隠されたような感情を伝えて、それを観客に受け止めてもらいたい、ということ。そういう意味で、今回は暴力シーンを使わなくても、それは伝えられるだろうということでシナリオを一緒に書きました。

――パク・チャヌク監督は以前、血が出てくるような描写は苦手だとおっしゃっていて。意外だなと思ったのですが。

私も血は苦手です(笑)。

カンヌ映画祭での上映時の風景。主演のタン・ウェイと © 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED

何回もリピートしてくれる観客たち

――ところでこの映画は、今までのパク・チャヌク作品を観る層とは違う層にアピールしたと聞きましたが。

興行的な話を言うと、実は初週の観客動員はそれほどでもなかったんです。でもその後に、少しずつ観客が増えていって、話題になったという感じですね。それこそ本当に好きな方が、何回もリピートしてくれたというところがあるかなと思います。

やはりこれまでパク・チャヌク監督の映画に関心を示さなかった人たちが、興味を持ってくれるようになったというのが今回の興行の特徴だなと思いました。

――BTSのRMさんはチョン・ソギョンさんの大ファンであることを公言しています。彼のInstagramには、この映画の聖地巡礼をした様子も投稿されていましたし、韓国のバラエティー番組でもRMさんと共演されたと聞きました。彼がファンでいてくれるということはいかがですか?

実は私もBTSの中ではRMさんの大ファンだったんです。だからすごく心が通じ合うなと思いましたし、うれしかったです。それになんといってもRMさんはイケメンですからね(笑)。

同じ番組に出て、いろいろとお話をしたんですけれども、本当にRMさんは頭が切れる、スマートな方だなと思いました。そのときは何人か出演者たちがいたんですが、とにかく話をリードしてくれますし、リーダーとしての素質がある方だなと思って。それがとても印象的でした。

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