「うどん店酷評」謝罪が炎上する人の"真の問題点" なぜYouTuberの謝罪は受け入れられないのか
なぜ、今回トラブルを起こした「夕闇に誘いし漆黒の天使達」の謝罪は、世間に受け入れられなかったのでしょうか。
同グループのチャンネルには謝罪動画が投稿されており、その中で自分たちの行為の非を認めています。うどん店の女性に電話をかけてお詫びをし、受け入れてもらったこと、さらには当面の活動停止を発表しました。地味なスーツ姿に神妙な語り口。これは謝罪の基本に沿っています。
ただ引っかかるのは、「動画投稿を“当面”停止する」という報告。さらには、「ライブ(バンド)活動は今後も続ける予定」という宣言が入っていることです。
先日、投資トラブルが問題となったお笑い芸人TKO・木本武宏さんが、経緯の説明とお詫びを兼ねた会見を開きました。その誠意ある対応は一定の評価があった一方、終盤で相方の、やはりトラブルで出番が激減した木下隆行さんが登場し、今後のコンビとしての芸能活動再開と意気込みを語ったことへは批判も呼びました。
私は謝罪会見に、謝罪以外の情報を入れることに反対です。結局自分たちの“仕事アピール”なのでは、という反発を呼んでしまうからです。同様に、「夕闇に誘いし漆黒の天使達」についても、「バンド活動は今後も続ける」の発言は不要でした。
「まず電話で謝罪する」ことは間違っていない
迷惑をかけたうどん店に対し、直接店に出向いてではなく、電話口でお詫びを済ませたことへの批判もありました。ただ、これについては、インターネットについて詳しくないであろう相手に、YouTubeのことや今回の経緯を説明したところで、理解を得るのは難しいでしょう。
私は常々、謝罪において直接訪問は、相手の時間を奪うという大きなマイナスがあると考えています。相手から呼ばれていない限りは、「すぐお詫びに行く」ことを控えるべきでしょう。彼らも、「直接謝罪に行くことを先方に相談している」旨を動画の中で明かしています。これは悪い対応ではありません。
また、グループの各メンバーは、それぞれTwitterでも謝罪をしていますが、そこに貼られている「今回の件に関して」という謝罪文画像が共通していることから、「テンプレ謝罪」という批判もありました。これはもちろん、良い印象になることはありません。文面はそれぞれ変えたほうが誠意は伝わったかもしれません。
謝罪方法に大きなミスがないのに、世間に受け入れられない。謝罪をしてもそのまま消えていってしまうYouTuberと、トラブルを起こしても生き残る人とでは何が違うのでしょうか。
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