「うどん店酷評」謝罪が炎上する人の"真の問題点" なぜYouTuberの謝罪は受け入れられないのか

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そこで、今回本稿を書くに際して、「YouTuberの謝罪における成功例」を探してみました。多くの謝罪動画を見ましたが、たった1人を除いて、成功といえる例はありませんでした。それがヒカキンさんです。

1110万人の登録者数を誇り、人気YouTuberの頂点に立つヒカキンさんも、昨年、自身のチャンネルで行った「ヒカキン鬼ごっこ」という動画でトラブルを起こしました。

企画内でアクシデントが起こったにもかかわらず、制作サイドが参加者にルール変更を伝えないままゲームが続行され、企画自体が成立しないものになっていた、とのこと。このことはネットニュースなどでも報じられ、一般的にも知られることとなりました。

YouTuberの謝罪で“唯一成功”したヒカキンの例

このとき、ヒカキンさんはすばやく謝罪を行い、結果として炎上状態になることはなく鎮火となりました。このときのポイントは、以下の3つにあると考えています。

1:人のせいにせず、自分の責任だと明確にした
2:「想定外」だと言い訳せず、想定できなかった自分の責任を語った
3:「世間に迷惑をかけた」というあいまいな謝罪をしなかった

謝罪ではまず、「自分が悪かった」ということを伝えなくてはなりません(1)。スタッフにこういうミスがあった、と経緯説明をする前に、「悪いのは自分である」「責任は自分にある」と明確にしたことで、ヒカキンさんの誠意はより伝わったかと思います。政治家など、多くの失敗謝罪は自分より先に人のせいだと説明しがちです。

また、この件は「想定外のアクシデント」によって引き起こされたものでしたが、それを「想定外だったから仕方ない」とはせず、「想定できなかった自分が悪い」というふうに謝罪していました(2)。謝罪において言い訳は百害あって一利なしです。その姿勢は好感を誘ったと思います。

最後のポイントは、直接の被害者に謝罪をしたこと(3)。「世間を騒がせた」という言葉は謝罪の常套句のように使われますが、私は避けるべきだと思います。誰に謝っているのかがわからず、いかにも事務的な響きが不快感を呼ぶからです(「遺憾」も同様)。

ヒカキンさんは、まず企画にかかわった参加者やエキストラ、スタッフ、そして視聴者に対して謝罪しました。具体性があり、なぜお詫びをするかを明確にしたことは当事者意識の高さであり、非常に好感を持てます。

このトラブル以降も、ヒカキンさんはトップYouTuberとして地位も評価も維持できています。

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