激震!K-POP界で突然「大再編」起こり始めた事情 BTS抱えるHYBEが老舗SMエンタに急接近のワケ
8日には、「HYBEがSMエンタの買収に乗り出すのではないか」という噂が広がりマーケットは揺動した。これに対しHYBEは「SMの株式の買収は以前から検討してきたが、何も決まっていない」と釈明した。
ところが10日なってHYBEは、イ・スマン氏の持ち株14.8%を買収する(3月6日予定)と発表。SMエンタの改革をめぐるお家騒動は、だった1週間でネット最大手カカオとエンタメ最大手HYBEの対決構図に変貌し、業界再編を促す事態となっている。
SMエンタは誰のものになるのか――。HYBEは豊かな資金力で株式公開買い付けを行い、経営権確保を目指すが、対抗するカカオの資金力も無視できない。買収の主体となるカカオエンタは、最近サウジアラビアの政府系ファンドとシンガポール投資庁から1兆1500億ウォン規模の出資を受け、買収に必要な十分な資金を確保している。
ただ、カカオは追加の株式買収については否定している。しかし、エンタメ産業の事業拡大を目指しているカカオにとって、SMエンタは欠けせない存在である。カカオのエンタメ事業、カカオエンターテインメントは主に韓国国内向けに事業を展開しているが、今後は世界進出も視野に入れている。そうした中で30年間の蓄積があるSMエンタの世界進出の経験は魅力的な資産であり、簡単に諦めると思えない。
今後の2つの「注目ポイント」
今後の注目ポイントは2つだ。
まずは、イ・スマン氏が行った仮処分申し立の判決である。裁判所がイ・スマン氏の申し立てを認める決定をすれば、カカオによるSMエンタへの出資はできなくなる。SMエンタがHYBEの関連会社となる可能性が一層高くなる。
もう1つは、3月に開かれるSMエンタの株主総会である。2月10日現在の持ち分の比率は、HYBEが14.8%(3月6日取得予定)、イ・スマン氏が3.65%に対し、現在の経営陣の持ち分は0.66%、経営陣に近い勢力の持ち分は1%程度に過ぎない。イ・スマン氏は現在の経営陣の再任に反対する姿勢であり、総会で投票は行われる可能性が濃厚である。残りの株主がどのような判断をするのかに注目が集まる。
さらに、SMエンタの社員や所属するアーティストの賛否も分かれている。彼らの動きもSMエンタの経営権をめぐる争いに大きな影響を与える。特に、所属アーティストの反応は、世論を動かす可能性が高く、注目が集まっている。すでに、イ・スマン氏を支持する意向を示したアーティストも現れている。SMエンタをめぐる争いは始まったばかりである。
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