工場を「働き方改革」の最前線に──イトーキが滋賀で実証した人材不足時代の競争力、エンゲージメント30ポイント向上が示す意味

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ITOKI DESIGN HOUSE SHIGA
滋賀に誕生した「ITOKI DESIGN HOUSE SHIGA」の発表会。湊社長(左から1人目)やデザイナーの柴田文江氏(右から2人目)らが、新チェア「SHIGA」を披露した(筆者撮影)
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オフィス家具大手のイトーキが、滋賀県近江八幡市の滋賀工場内にあるオフィス棟を全面改修した。2026年1月23日、「ITOKI DESIGN HOUSE SHIGA」としてリニューアルオープンし、同時に工場名を冠した新ワークチェア「SHIGA」も発表した。

「日本橋の本社よりすごい工場を作った」

敷地面積10万平方メートル、従業員521名を擁する滋賀工場は、チェアのほかキャビネットや設備機器も生産する同社の主力拠点だ。チェア部門だけで製造150名、開発20名が働き、年間24万脚を生産している。

イトーキ
竣工から34年が経過したチェア工場を全面改修した。外観は従来の姿を維持しつつ、内部をデータとデザインを活用した共創拠点へと刷新している(筆者撮影)

発表会に登壇した湊宏司社長は「日本橋の本社よりすごい工場を作った」と胸を張った。4階建て556㎡のオフィス棟だが、同社のオフィス事業で培ったノウハウを惜しみなく投入した。アフターコロナで毎年2桁成長を続ける顧客提案の実践の場でもある。

工場投資には別の動機もある。製造業が直面する深刻な人材不足だ。都市のオフィスと違い、工場は立地条件で採用競争に不利になりやすい。本社は綺麗にしても工場は手つかずという企業が多い中、イトーキは自社工場でその課題に先手を打った。

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