激震!K-POP界で突然「大再編」起こり始めた事情 BTS抱えるHYBEが老舗SMエンタに急接近のワケ
「HYBE(ハイブ)はどこまで大きくなるんだ……」。「エンタメ業界にメガトン級の嵐」――。BTSとともに急成長したHYBEが、東方神起やNCTを擁するK-POPの生みの親、SMエンターテインメント(以下、SMエンタ)の株式を取得したことが、韓国のみならず、日本の音楽関係者にも大きな衝撃を与えている。“突然”の業界再編の背景には、K-POP産業を切り開いた「老舗」SMエンタのお家騒動があるようだ。
「突然の共同声明」に業界騒然
2月10日、突然発表された1つの「共同声明」が業界を揺るがした。
「SMエンタの創業者で筆頭株主である李秀満(イ・スマン)前総括プロデューサーと、HYBEの房時爀(パン・シヒョク)取締役会議長は、SMエンタとHYBEが世界の大衆音楽市場のゲームチェンジャーに飛躍するため、手を組みました。イ・スマン氏が保有するSMエンタの株をHYBEに売却することにしました」
HYBEはイ・スマン氏が保有している持ち分18.5%のうち14.8%の株式を4228億ウォン(約420億円)で買い取る契約を結んだと発表したのだ。これにより、同社はSMの筆頭株主となる。
さらに、HYBEはさらなる影響力を持つべく3月1日を期限にTOB(株式公開買い付け)を実施し、SMエンタ株を43.5%まで買い増す計画を発表。同社は1株あたり9日終値ベースで2割超のプレミアム価格となる1株あたり12万ウォンで買い取るとしている。
韓国音楽業界で、売上高トップで時価総額9100億円のHYBEと、売上高2位で時価総額2300億円のSMエンタの急接近に韓国の通信社聯合ニュースは「HYBEがSMエンタの株式を電撃買収」と速報で伝えた。ネットには「HYBEの資金力とSMの企画力が1つになるとシナジー効果がある」など期待の声が上がる一方、「K-POPにおける多様性がなくなる」など懸念を示す声も少なくない。
しかし、なぜHYBEとSMエンタなのか。それぞれの立場からタッグを組む理由を探るが、その前にHYBEとSMエンタの特徴を見ていこう。
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