GT-Rやデリカミニ、初公開2023年注目モデル5選 東京オートサロンで登場した最新車種一挙紹介

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シフトパネ
ATTO 3のシフトパネルまわり(筆者撮影)

そう考えると、ATTO 3は、国内市場において価格的な優位性は高いほうだといえる。また、テスラがインターネット販売をメインとするのに対し、BYDでは、基本的にショールームを備えた店舗での販売を主とし、2025年末までに全国で100以上の店舗を作ることを目標とする。理由は、担当者によれば「日本のユーザーは、クルマにこだわりがある人や、営業マンと対面でやり取りすることを重視する人が多い」ためだという。年々熾烈さを増すBEV市場で、国内メーカーはもちろん、フォルクスワーゲンやBMWといった欧州勢に対し、同社が、どう対抗していくのかも注目だ。

なお、今回の展示ブースでは、ほかにもコンパクトカーの「DOLPHIN(ドルフィン)」、セダンモデルの「SEAL(シール)」といったBEVも展示。これらも2023年度中に発売を予定し、ランナップの強化を図る。先述のように、EVバス市場では国内でも一定の成果を収めているBYD。果たして、乗用車分野でもある程度の成功を収め、「中国からの黒船」としての存在感を示すことができるのか? 今後の動向を注視したい。

SEAL
BYDのセダンモデルSEAL(シール)(筆者撮影)
DOLPHIN
BYDのコンパクトカー、DOLPHIN(ドルフィン)(筆者撮影)

東京オートサロンでお披露目する理由

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以上、各メーカーが初公開した注目の新型車を紹介したが、これだけ各社が東京オートサロンに注力するのは、その来場者数の多さからだ。1983年から続く同イベントは、コロナ禍前は、例年30万人以上を集め、まさに世界有数のカーショーのひとつに成長した。2021年は、コロナ禍によりオンラインのみの開催となったが、2022年からは復活し、41回目となる今回も3日間で17万9434名の観客を動員した。

まだ、コロナ禍前ほどには回復していないものの、相変わらずの盛況ぶりだ。そうした「クルマの一大イベント」で初披露されたのが、これら新型モデルたち。数多くのユーザーの目に触れたことで、これからどのような支持を受け、最終的な販売台数などにどう影響していくのかにも注目したい。

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平塚 直樹 ライター&エディター

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ひらつか なおき / Naoki Hiratsuka

1965年、福岡県生まれ。福岡大学法学部卒業。自動車系出版社3社を渡り歩き、バイク、自動車、バス釣りなどの専門雑誌やウェブメディアの編集者を経てフリーランスに。生粋の文系ながら、近年は自動運転や自動車部品、ITなど、テクノロジー分野の取材・執筆にも挑戦。ほかにも、キャンピングカーや福祉車両など、4輪・2輪の幅広い分野の記事を手掛ける。知らない事も「聞けば分かる」の精神で、一般人目線の「分かりやすい文章」を信条に日々奮闘中。バイクと猫好き。

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