「新ペヤング」は、いったい何が変わったのか ゴキブリ騒動から半年、6月に販売再開

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まるか食品のホームページのトップ画面。通常の画面に戻れる日はいつになるだろうか

生まれ変わった「新ペヤング」は、異物の混入を防ぐため、フタはシールで密閉する容器に変更。混入前は多くの種類があったが、当面は主力の「ペヤングソースやきそば」のみを製造する。まず6月に首都圏で販売を初め、徐々にエリアを拡大させていくことを目指している。

ゴキブリ混入発覚前の製造能力は1日40万食で、再開後もそれは変わらない。販売休止中の半年間の売り上げは当然ゼロ。今後の売り上げ見通しについて、「消費者にどの程度受け入れて頂けるか見当がつかない」(広報担当)という。

ネットオークションでは高値入札も

昨年の混入発覚後は、自社の責任を当初否定したまるか食品の初動対応に批判が殺到した。一方で、店頭から消えた「ペヤング」がネットオークションに出品されると、根強いファンが高値で入札。「ヤミ米」をもじって「ヤミペヤング」という言葉がネット上で飛び交う現象も起きた。

まるか食品は、ゴキブリ混入経路の解明などの調査を進めてきたが、実は今に至っても原因を特定できていない。リスクを減少させるべく考えられる対策は打ったものの、懸念は残されたままだ。販売再開後、はたして消費者はどう反応するのだろうか。

藤尾 明彦 東洋経済 記者

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ふじお あきひこ / Akihiko Fujio

『週刊東洋経済』、『会社四季報オンライン』、『会社四季報』等の編集を経て、現在『東洋経済オンライン』編集部。健康オタクでランニングが趣味。心身統一合気道初段。

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