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映画「アバター」に込められたディズニーの期待 2023年には「100周年」、話題作も続々登場する

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かつてウォルト・ディズニーが掲げた「物語を通して世の中を幸せにする」ということにもつながっていると思います。

寄付というのはもちろん大切ですが、自分から積極的に関わることも重要です。自分が作ったクリーチャーがパンドラの海を泳いでいる姿を見ると感動しますからね。こうした体験型のプロジェクトは、この映画のメッセージとしても重要なことじゃないかなと思います。

自然環境の美しさがリアルに描かれている

――ディズニー自体も「ディズニー・プラネット・ポッシブル」と題し、「より明るく持続可能な未来を目指し、グローバルで環境フットプリントの削減、野生動物とその生息地の保全、そして行動を喚起するような物語の創造」などの取り組みを行うと宣言しています。まさに『アバター』などは、その哲学を体現する作品ではないかと思うのですが。

人間の歴史において、物語の伝え方というのは口伝えだったり、印刷だったり、映像だったりと技術の進化によって変わってきています。ですがその根幹となる、物語を紡いで他者と共有するところは何ひとつ変わってないと思います。

『アバター』という作品でも、戦争や、人間の愚かさも描かれていますが、そこから一歩引いたところで、パンドラという星が持つ自然環境の美しさなどがリアルに描かれ、物語として伝わってくるというのは、とても重要だと感じています。

目黒敦氏(撮影:今井康一)

――今はSDGsなど、企業が社会的なことにメッセージを出すことが求められている時代だと思います。

ディズニーが大切にしている価値観の中に、“前向きな精神”という言葉があります。

前向きに物語を紡いでいくということはとても重要なことです。それこそがディズニーにしかできないことです。ディズニーが生み出した個性豊かなキャラクターや物語を通じて、世の中がより良い方向に向かうように変革を促す。そういう意味では責任も感じています。

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【監督の想い】

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