中学受験どこまで課金?「塾のコスパ」を考える 課金に見合った成果を上げるチェックポイント

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受験直前となると、特別なことをしたくなる保護者が多いのだそう。

「入試は朝からなので『朝型にしたい』という保護者が毎年多いのですが、毎日小学校に通っている子どもはそもそもほぼ朝型です。受験直前だからといって無理に早朝に叩き起こしたりすると体調を崩してしまう危険性があります。実際そういう子を何人も目にしてきました。むしろ直前期には、保護者にはいかにも平常心であるかのように振る舞い、いつもとなるべく変わらないリズムで過ごすことが大切だと思います」

中学受験を終わらせるための親の言葉

精一杯努力をして受験に挑んだとしても「志望校に受かるのは3人に1人もいない」時代、残念な結果に終わることもある。結果への向き合い方について矢野さんは「どちらにしても、わが子にねぎらいの言葉をかけてほしい」と言う。

「子どもが物事の良し悪しを判断するのは、親の顔色によるところが大きいんです。仮に合格したのが第三志望校だけだった場合、親が落胆していたら子どもは不合格を引きずってしまいます」

「自分はこんな学校に来るはずではなかった」という気持ちで中学生活をスタートさせることは、後の成績が変わってしまうという。

「入学した学校に納得がいっていないと、すぐ塾に通い始めて学校の勉強をおろそかにすることがあります。そうやって『学校の勉強をなめてしまっている子ほど、入学後に成績が下がる』と、どの学校の先生もおっしゃいます。

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『高校受験でリベンジ』については、子どもが何かのきっかけで自分で言い出すならまだしも、親がそちらへ誘導するべきではないと思います。中学受験で膨大な時間を勉強に使ったうえ、さらに高校受験の勉強に費やすことには疑問を感じます。第一志望ではなくとも高校受験のない中高一貫校では、部活や課外活動、趣味など打ち込めるものが沢山あるはずです」

子どもが合格した学校に納得して通えるよう「中学受験を終わらせるのも親の役目」だと矢野さんは言う。

「保護者が喜んであげれば、子どもは『お父さんとお母さんが喜んでくれているからよかったんだ』と思うことができます。ぜひ、『あなたに来てほしいって言ってくれる学校があったんだから、努力が報われたんだよ』と子どもの気持ちを盛り上げて、前向きに中学生活を始めさせてあげてください。中学受験が子どもにとってかけがえのない素晴らしい経験になるか否かは、保護者によるところが大きいのです」

都田ミツコ 編集者・ライター

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とだ みつこ / Mitsuko Toda

1982年生まれ。編集者・ライター。編集プロダクションでの勤務を経て、フリーランスに。

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