440万円「ATTO 3」中国製EV・BYD日本上陸の先兵 ディーラー100店を目指す日本進出への本気度

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曲面が多用されたサイドビューは、欧州車的ともいえる。横一直線に伸びるテールランプは、ハリアーやポルシェ「マカン」、メルセデス「EQA」などにも見られる今、流行りの手法だ。またリアには、BYDの意味を表す「BUILD YOUR DREAM」の文字と、電気自動車であることをさりげなく示す「EV」のエンブレムがつく。

このデザインを指揮したBYDのデザイン責任者、ヴォルフガング・エッガー氏は、アルファロメオやセアト、アウディ、ランボルギーニなどで活躍してきた人物だ。

しかし、このクルマのハイライトは、エクステリアよりもインテリアかもしれない。

ユニークなデザインのインストルメントパネルまわり(写真:BYD Auto Japan)

フィットネスジムをモチーフとしたというインテリアは、ブルーとホワイトの2トーンにオレンジのアクセントというカラーコーディネートと、曲線や曲面が多用されたインストルメントパネルがユニークだ。質感は高く、どこかデジタルガジェットのような雰囲気も感じさせる。

実際、ステアリングホイールの前に設置されるメーターはコンパクトなデジタルディスプレイで、テスラなどのように多くの操作を大型のセンターディスプレイに集約。スマホやタブレットのような操作性も売りの1つのようだ。

この大型センターディスプレイはユニークで90度回転させることができ、ナビ使用時には縦型に、エンタメを楽しむときには横向きにと、用途に応じて使いやすい向きに設定することができる。

センターディスプレイは向きを変えられる(写真:BYD)

BEVで気になる航続距離は485km

性能や機能はどうか。BEVの生命線となるシステムは、「EV専用プラットフォーム『e-Platform 3.0』は、『ブレードバッテリー』と8つのモジュールを集約した『8in1 パワーシステムアッセンブリー』よって、安全性、デザイン性、効率性、インテリジェンスの4つを向上させました」と説明される。

駆動用バッテリー容量は58.56kWhで、150kW/310Nmのモーターを搭載。航続距離は485km(WLTC値自社調べ)と発表されているから、航続距離の面で不自由を強いられることはないだろう。Euro NCAPで5つ星を獲得したという安全性も売りだ。

機能面では、同一車線内走行支援の「ナビゲーションパイロット」をはじめ、死角をサポートするブラインドスポットインフォメーション、自動緊急ブレーキシステムなど、ひと通りのものが標準装備となっている。

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