いずれのコンセプトでまとまるにせよ、何らかのくくりでグループができると、そのメンバーはグループの外に対して差別意識や敵対意識を持ちやすく、しかも自分がグループのメンバーであろうとすることの意識から行動を先鋭化しやすい。
筆者が目下少し心配しているのは、新型コロナウイルスが感染症として2類から5類に分類変更されて、室内などでのマスク着用義務が廃止されるようになったときに、「マスクなし派」のメンバーであることを自認するマッチョなおっちょこちょいが、マスクを着けている人に対してこれ見よがしの差別的な行動を取るのではないかという可能性だ。
わが国では、「お上」と同じ方針のグループに属する優等生であることを誇りたい精神的傾向を持つ人が現れやすい。かつての、いわゆる「マスク警察」はそうした連中の一例だった。
自分が「マスクなし」を選ぶとしても、「マスクあり」を選ぶとしても、他人の選択に介入することそれ自体が余計であり、「恥ずかしいことだ」という価値観が醸成されると好ましいのだが、難しいだろうか。
より幸せに生きるためには何が必要か
幸福について論じようとしていたはずなのに、つい心配や愚痴になってしまった。話を「幸せに生きる方法」に強引に戻そう。
以下のような3つの心構えを持つと、人はより幸せに生きやすいのではないか。
(本編はここで終了です。次ページは競馬好きの筆者が週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)
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